北海道にある恵庭カントリー倶楽部で開催されている「日本プロゴルフ選手権」。昨日晴天に恵まれたのも束の間、この日は細かい雨と強風が吹きつける厳しいコンディションとなった。初日の出遅れから予選通過に向け、気持ちも新たに第2ラウンドに臨んだ石川遼。しかし自身の思い描くシナリオ通りのプレーをすることは出来なかった。
遼の全ストロークを振り返る!「石川遼の一打速報」
112位タイからスタートした石川は、第1ラウンド同様にスタートホールでバーディを奪い追い上げを予感させる幸先の良い滑り出し。しかし、直後の2番でティショットを左に曲げボギーを叩くと早くも様子は一変。続く3番ホールでもティショットを左に曲げボギー、この日は最後まで不安定なショットに苦しめられた。中盤はショットのミスを小技でカバーしパーセーブを続けるも、14番、15番で連続ボギーを叩き予選通過は絶望的に。上がり3ホールでの2つのバーディもむなしく、トータル6オーバー83位タイで予選通過はならなかった。
石川の2日間の予選ラウンドで顕著に現れたのがフックのミス。石川自身「体の回転よりクラブのヘッドが先行してしまったことが原因」と分析するが「こんなに何日も何回もフックのミスが続いたことは今までなかった。リズムとタイミングが自分の求めているスイングとマッチしていない」と戸惑いを隠せない。結局、2度のOBを打った第1ラウンドから最後までスイングを修正することが出来ず、今季2度目の予選落ち。「同じミスを繰り返して納得できないラウンドです」と唇をかんだ。
北の大地で開催されたメジャーで今までとは違う壁にぶち当たった石川。幸い次戦の「ミズノオープンよみうりクラシック」までは1週間のオープンウィークがあり、スイングの調整に時間を割くことができる。猛スピードで進化を続ける17歳が、この新たな宿題をどう乗り越えてくるのか見ものだ。