茨城県にある宍戸ヒルズカントリークラブで開催された、国内男子メジャー初戦「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」の最終日。40位タイでスタートした石川遼は、上位進出を目指してスタートしたが、出入りの激しい内容でスコアを伸ばすことができずトータル5オーバーで4日間を終えた。
池ポチャあり、スーパーイーグルあり!石川遼、波乱の4日間
2番のパー5、得意としているロングホールでボギーを叩き早くもスコアを落としてしまった石川。5番ではティショットを池に入れ、嫌な空気が流れはじめた。しかし、1ペナを払い二アレスポイントから放った3打目を4メートルにつけ、2日目同様この日も気合のパーセーブを見せた。
そして迎えた6番パー5。石川自身「会心が2回続いた」というショットは、ドライバー、セカンドとも完璧なあたりでピンそば1メートルのイーグルチャンスにつけた。「たまたまそこにカップがあっただけ」と謙遜して答えたが石川だったが、詰め掛けたギャラリーは興奮。イーグルパットを決めて、イケイケムードになってきた。誰もがここから快進撃が始まると期待し、石川のプレーを追い続けた。たが直後の7番、池越えのショートホールで「風を読み間違えた」と痛恨の池ポチャ。ダブルボギーを叩き、6番のイーグルを帳消しにして、前半をトータル4オーバーで折り返した。
後半は10、11番でバーディを奪い、粘りのゴルフでスコアを縮めた石川だったが、後が続かなかった。13番パー3ではティショットをオーバー、15番ではティショットを左の林に打ち込み、最終18番でもティショットをプッシュアウト。ティショットが原因でスコアを落としてしまい、トータル5オーバーでホールアウト。昨年のリベンジは予選通過で果たしたものの、50位タイに終わってしまった。トータルでアンダーパーにするのが目標だった石川。下位に終わったが「4日間まわれて本当にいい経験ができた。結果はついてこなかったが、ドライバーショットは良く、スイング自体も良かった。来週につながると思います。今週のいいスイングを持っていけるよう、万全でのぞみたい」と語り、自信も見せた。来週開催される国内メジャー第2戦「日本プロゴルフ選手権」ではどんなプレーを見せてくれるのか、活躍を期待したい。
【最終結果】
優勝:五十嵐雄二(-8)
2位T:鈴木亨(-7)
2位T:I・J・ジャン(-7)
2位T:デビッド・スメイル(-7)
5位:竹本直哉(-6)
6位T:フランキー・ミノザ(-5)
6位T:山下和宏(-5)
8位T:宮里優作(-4)
8位T:上井邦浩(-4)
8位T:武藤俊憲(-4)