茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブを舞台に開幕した、国内男子メジャー初戦「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」の初日。石川遼は前半でスコアを3つ落とすが、後半に巻き返し1オーバーでホールアウト。50位タイと出遅れたが本人は「今日は良いゴルフができました」と納得していた。
遼の初日、全ストロークを振り返る「石川遼の1打速報」
3番まで着実にパーを重ねていった石川だったが、4番で落とし穴が待っていた。前方の池を警戒してティショットをアイアンで刻み、残りは150ヤード。9番アイアンで打った球は「インパクトした瞬間ひっかかり、狙いより左に出た」とセカンドショットがグリーンにオンするも、ボールは無情にも池へ。4打目を1メートルに寄せたがこのホールダブルボギー。もったいないプレーでスコアを2つ落としてしまった。その後も9番でボギーを叩き、前半は3オーバーで折り返した。
だが石川は「ゴルフは18ホール。9ホールで3オーバーだからって、このスコアで上がるとは思っていなかった」と好調だったドライバーを武器に焦ることなく、自分のリズムで攻め続けた。
11番に入ると石川のゴルフが変わり始めた。それまでなかなか決まらなかったパッティングが「フェース面がぶれて、かなり違う方向に打っていた」ということに気づいた。また、同組で回った池田勇太の存在も大きかった。「池田さんは小学校の時からの憧れ。今日一緒に回って、ミスの少なさにビックリしました。1オーバーにカムバックできたのも池田さんのリズムが良かったから」と尊敬する先輩に感謝した。