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小平智、類まれなショット力は“才能”によるもの【ツアーの深層】

小平智、類まれなショット力は“才能”によるもの【ツアーの深層】

配信日時:2017年10月3日 12時09分

世界ランク50位以内を目標にする小平、今後も活躍に期待
世界ランク50位以内を目標にする小平、今後も活躍に期待 (撮影:佐々木啓)
首位が目まぐるしく変わる混戦となった国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」の最終日。それを制したのは今季9回のトップ10フィニッシュをはたしながら未勝利だった小平智だった。首位タイから出たが、一時はキム・ヒョンソン(韓国)に3打差をつけらえた。しかし、ヒョンソンが難関16番パー3でティショットをグリーン左のガケに落としトリプルボギーに。そこで首位タイとなると、17番で4メートルのバーディパットを決め単独首位に立ち勝利をもぎ取った。

「飛ぶ要素が詰まってる」小平智のスイング写真

小平はこの大会でパーオン率が79・17%で1位。フェアウェイキープ率が64・29%と抜群のショット力をみせた。今季、JGTO(日本ゴルフツアー機構)のコースセッティング・アドバイザーを務める田島創志は小平のスイングをこう賞賛する。

「単純に言うと、智のスイングはアドレスの時の手の位置とインパクトの手の位置がまったく同じなんです。80〜90%のプロはインパクトのほうが手が高くなる。これができるのは才能と言っていいでしょう。だから曲がらないし、プレッシャーがかかってもスイングがブレにくいんです」。

以前から小平に一目置いていたという田島、小平のショット力は男子ツアーでも屈指のもの。3日目は強い風が吹いたが、小平は「その中で低いドローだったり、いろいろなボールを打っていました」と抜群の対応力をみせ、その高い実力の片鱗を見せ付けていた。

それでも勝てなかったのはパッティングがかみ合わなかったから。「ANAオープン」でも最終日にパッティングが悪くなったが、この試合では開幕前に試行錯誤しテークバックを小さくした。そうすることで「感覚的なことですが、ストロークが緩まなくなったんです」(小平)。田島曰く小平は「もともとしっかりと打つタイプ。ジャストタッチではなくて、けっこうドーンと打ってくるタイプなので、入り始めたらいいのがどんどん決まってくる」。本来の自分のパッティングを取り戻し、また「入るか入らないかは運の部分もある」(田島)と運にも恵まれツアー5勝目を手にした。

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