8日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で日本ゴルフツアー機構(JGTO)の年間表彰式「JAPAN GOLF AWARD 2025」が開催された。
今季年間2勝を挙げて賞金ランキング2位に入った生源寺龍憲は、今季から新設された『ポイントランキング賞』。そして、平均ストロークなどの主要9部門をポイント換算し、総合的に優れたプレーヤーに授与される『オールアラウンドランキング賞』の2部門で初受賞した。
最も手応えを感じたのは、昨年の38.983%(90位)から54.795%(10位)に上げたサンドセーブ率。「一番良くなったと思うのはサンドセーブだと思います。(いろいろな)ウェッジを試したり、打ち方もいろいろ試していきながら、砂に合わせて変えたり。そういったところの対応力はすごくついてきたと思います」と話す。一方で心残りは「1位を取りたかった」と話す平均ストローク(70.183/3位)。「飛距離も気温が落ちてきてから少し落ちたので、もう少し改善したい」と来季への課題を挙げた。
生源寺は先週まで、米ツアー2次予選会に出場。ジョージア州サバンナ会場(パー72)で初日に「64」をマークして単独首位発進を決めた。しかし、その後は「73」「71」「68」と伸ばしきれず、トータル12アンダー・23位タイ。最終予選会進出ラインのトータル13アンダーに、わずか1打届かなかった。
「今週、本当はアメリカにいる予定だった。落ちたのはしょうがないので、また次に向けてしっかり準備していきたいと思っています。今年はQTに挑戦するために1年間かけて準備したので、まずセカンドにチャレンジできたことはすごく良かったと思いますし、また来年以降もチャンスがあればどんどん行きたいと思っています」。悔しさをにじませながらも、気持ちを切り替えて来年も世界の舞台へ挑戦する意欲を示した。
来季については「まだスケジュールが確定していませんが、アジアの試合も世界ランキング300位以内(現在189位)の資格で入れたりとか、まだDP(欧州)はわからないですけど、そっちにも出られるチャンスがあれば行きたいと思っています」と話し、国内と海外のステージでさらに腕を磨いていく予定だ。
来シーズンの目標は海外メジャーに出場することだ。「メジャーに行かないとわからないこともたくさんあると思う。セッティングもそうですけど、そういうフィールドに自分が行ってみて何を感じるのか。それにすごく興味があります」。世界の舞台を見据え、歩みを止めることはない。2026年も挑戦していく生源寺の姿に注目だ。(文・高木彩音)
【2025年シーズンの受賞者】
最優秀選手賞:金子駆大(初受賞)
賞金ランキング賞:金子駆大(初受賞)
ポイントランキング賞:生源寺龍憲(初受賞)
オールアラウンドランキング賞:生源寺龍憲(初受賞)
最優秀新人賞 島田トロフィー:杉浦悠太(初受賞)
ACNツアー年間王者:若原亮太(初受賞)
平均ストローク賞:蟬川泰果(初受賞)
平均パット賞:片岡尚之(4季ぶり2回目)
パーキープ率賞:金子駆大(初受賞)
パーオン率賞:西山大広(初受賞)
バーディ率賞:河本力(初受賞)
イーグル率賞:出利葉太一郎(初受賞)
ドライビングディスタンス賞:河本力(4季連続4回目)
フェアウェイキープ率賞:勝亦悠斗(初受賞)
サンドセーブ率賞:時松源藏(4季ぶり2回目)
トータルドライビング賞:比嘉一貴(初受賞)
ゴルフ記者賞:金子駆大(初受賞)
