「マスターズの開かれるオーガスタナショナルGCや英国のR&Aも女性に門戸を開放しているように、クラブとしても女性正会員を認めてもよいのでは。ただ、IOCから言われて変えるのではなく、クラブ自らが検討して決めることである」
女性会員の意見はこうだ。
女性会員A
「今のクラブライフで女性差別を感じたことはなく、楽しくプレーできている。正会員になれる道筋ができるとすれば嬉しいが、なるかどうかはその時に考えます。オリンピックがこの倶楽部で開催されることは素晴らしいこと」
女性会員B
「女性は家族会員、週日会員だけであることがわかったうえで入ったので、特に問題は感じていません。女性の場合、日曜日に家の事などやることが多いので今のままでも良いと思っています。女性でも正会員になれることは良いことと思います」
JGAによれば「霞ヶ関CCは現在212名の女性会員が在籍し、女性会員に対する待遇や権利、あるいは施設利用について、女性会員からのクレームはない」とのこと。さらに、「年間営業日のうち、その9割以上にあたる日が女性のプレー可能な日であり、来場者数約65,000人のうち、約27,000人がゲスト、そして9,000人を超える女性がプレーしている。また、倶楽部運営のための各委員会にも女性が参画している」と続けた。
小池百合子都知事らが女性会員問題に触れたことで、クローズアップされている五輪ゴルフ会場だが、その中にいる会員たちは冷静にこの問題を見つめている。女性会員については現在IGF、組織委員会、JGAと霞ヶ関CCで対応を検討しているというが、結論は出ていない。東京オリンピック成功と日本のゴルフ発展と歴史を創るための最高のかたちとなるように願うばかりである。
※オリンピック憲章一文
「このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会のルーツ、 財産、 出自やその他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に享受されなければならない」