女性問題「改めるチャンス」小池知事も言及
JGA(日本ゴルフ協会)によれば、霞ヶ関CCは「正規の手続きを行い、正式にIGF(国際ゴルフ連盟)及びIOC(国際オリンピック委員会)に承認された」としている。ところがそのIOCは、1月に組織委員会に対し、いかなる種類の差別も認めないオリンピック憲章(※下部参照)に照らして、会場である霞ヶ関CCに正式に女性正会員への開放する旨を要請してきている。
霞ヶ関CCにとってみれば、腑に落ちない話ではある。依頼を受けて会場を提供することを了解し、その現状を明らかにしてIOCに承認され、会場となる霞ヶ関CC東コースの改修は、他から支援金を一切もらうことなく会員負担の自己資金で16億円かけて昨年10月に終了しているからだ。そんな渦中の霞ヶ関CCの会員は、今回の会場問題をどう思っているのであろうか。実際に会員に話を聞いた。
男性会員A
「オリンピックに会場を提供することは良いが、倶楽部組織運営についてはオリンピックに関係のないこと。あくまでも会場を提供するだけなので、倶楽部の伝統は守っていくべきである」
男性会員B
「一度霞ヶ関CCの現状でIOCが承認しておきながら、後になって女性正会員を認めることを要望してくるのはおかしいのではないか。なぜ、そのようになったか明確にしてほしい」
男性会員C
「あくまでもクラブ組織なので、クラブ定款について、外部からどうこう言われる筋合いではない。クラブ自身が今後どうするか検討していくべきである。オリンピックに会場を提供することは賛成であるが」