3日目に大学の先輩である正岡竜二とラウンド
■2人で流れを作ったフロントナイン
「正岡選手は初の最終組というのもあるし、シード争いもあって緊張感も半端じゃなかったと思う。いくらいつも一緒にいる池田選手が一緒だったとはいえ、リズムを組み立てるまでが、本人の中で一つの課題だったと思う」。シード争いの崖っぷちにいる正岡は、序盤セーフティにグリーンセンターに打ってリズムを作っていく。序盤を冷静に入ったことで、一気にスコアを伸ばした後半への流れができた。
一方の池田はバーディが2つ先行するも、5番、6番と連続ボギーを叩くなど落ち着かない立ち上がりとなった。しかし、スコアを伸ばせずにいた2人にとってここからが前半のキーとなる。「池田選手は7番を獲って、8番ではスライスラインをしっかり入れてバーディ。その内側につけていた正岡選手も決めることができて、2人の流れが良くなった」。
■終盤、2つのスイッチが入った瞬間
後半は10番、13番と池田が着実にスコアを伸ばしていく。ここで池田と会話をかわしながら和気あいあいとプレーしていた正岡のプレーに変化が起きたという。「自分のゴルフをしていた正岡選手が変わったのは15番。10メートルちょっとのパットを1.5メートルくらいオーバーして、返しをしっかり沈めることができた。それでゾーンのスイッチが入った」
「その時の状況を正岡選手のキャディさんに聞いたら“ちょっと右手が入り始めていた”と言っていた。飛距離も出ていたし明らかにいつもより高揚していたと思う」。16番でフェアウェイ真ん中から2メートルにつけてバーディ。17番では奥からの下りのパットをねじ込んだ。「あの場面はケネディ選手が先に良いアプローチをして、ボールスピードが自分の中でシンクロしたと思う。本人も寄せるつもりで打ったのが入って、完全にゾーンの真っただ中に入っている。イメージがクリアになっている中で具現化したバーディだと思う」