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【佐藤信人、勝負の明暗】松山英樹、技術・パワー・精神力で他の選手を凌駕

【佐藤信人、勝負の明暗】松山英樹、技術・パワー・精神力で他の選手を凌駕

配信日時:2016年10月18日 12時12分

 勝負が完全に決まったのは、松山選手が16番で10メートル近いバーディパットを、ジャストタッチで決めた場面でしょう。しかし、7番でボギーの後、8番では3番アイアンを使い、ウッドで打った池田選手をオーバードライブしてバーディ。9番パー5でも同じクラブで2オンに成功した場面も大事でした。どちらも池田選手は度肝を抜かれたでしょうね。追いかける選手は攻めなくてはなりませんが、今回のセッティングではそれもままならなかった。ちょっとミスすればボギーがきますから。それも要因ですが、やはり技術も精神力もすべての面で少しずつ松山選手が他の選手より勝ってましたね。

●男子ツアーの“可能性”を感じた試合

 日本オープン歴代2位の来場者数。ここ数年、男子ゴルフは元気がないというか、盛り上がりに欠けると言われてきましたが、久しぶりにポジティブな話題です。いい人が出ていいプレーをすれば、こんなに人が来てくれる。最後にギャラリーがスタンディングオベーションをしたのは初めて見ましたし、感動しました。

 日本オープンは眉間にシワを寄せながら耐え抜くような試合。それなのに(池田)勇太や小平(智)、片山(晋呉)といった上位の選手たちからは、すごく集中しながらも楽しそうだなって印象が伝わってきました。あれだけのギャラリーを前にプレーするのは、プロゴルファー冥利につきるでしょうね。

 いいプレーをすれば自然とガッツポーズが出て、そこでギャラリーが沸く。歓声も大きいから、選手もどんどん気持ちよくなって楽しそうでした。今回の日本オープンでは石川選手や松山選手、アダム・スコット選手が来てくれたおかげで、いろんな良い面があったんじゃないか。ギャラリーが入れば大会も盛り上がるし、選手も楽しいんだなと改めて思いました。

 ボクらはジャンボさん全盛時代にプレーし、ゴルフにすごく活気があった時代を知っています。でも、今の若い子達は肌で感じたことがない人も多い。めったに見られない松山選手らと一週間を共にして、プロのみならず観戦に来た子供たちも含めて憧れた人は多いでしょう。ゴルフ界にとってはとても良い一週間だったと思います。良い選手が出れば、まだギャラリーは見にきてくれる。まだまだ男子ツアーに“可能性”があることを感じられた試合でした。

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