時松、優勝賞金1億円をゲット!!
ツアー優勝により2年のシード権を得た時松だが、この1億円は本人さえも想像していなかったに違いない。 ただ大会の主旨でもある“勝者よ、世界の扉を開け”というコンセプトは強く意識している様子で、海外挑戦意欲も見せている。「自分の飛距離では正直、PGAツアーは厳しいと思うんです。行くならヨーロッパだと考えています」。学生時代に共にナショナルチームに選ばれ競い合った川村昌弘が欧州ツアーに挑戦していることもあり、海外ツアーの話を聞くことがあると言う。
持ち味であるショットの正確性を武器に戦えるフィールドを冷静に見極めているあたりは、今週のマッチプレーでの勝利は決してまぐれではなかったのだろうと感じさせる。柔よく剛を制すではないが、飛ばなくても自分の強みを活かせばツアーでも戦えることを証明した時松。ツアーで久しくいなかった若い玄人ゴルファーが現れた。自身の武器を生かし、世界に羽ばたいてもらいたい。