「昔のスイングに戻した」という好調なショット共に、今週から修正したパッティングが大会制覇に大きく貢献した。松村によれば、アドレス時にパターヘッドのヒール側を少し浮かせる修正をしたようだが、これにより無駄な動きを排除して芯に当たる確率が飛躍的に向上したという。実際、この日も3番パー5で7メートルのバーディパットを沈めて分けに持ち込むなど、修正したパッティングが随所に光った。
「疲れましたけど、優勝できて、とても心地良い疲れです」。終わってみれば決勝までの5マッチの内、2度のマッチでエキストラホールに突入。決勝戦も18ホール目で決着がつくなど、取り分けハードな戦いを続けてきた松村だが、今大会を制覇したことで国内ツアー最高峰の優勝賞金4000万円やグローバルチャレンジサポート1000万円、そして欧州ツアー「ハッサンII世トロフィ」への出場権など様々な副賞を獲得。「やり遂げた感がありますね」とその表情に満足感を漂わせた。