松村によれば、大きな改善点は“アドレス”で、以前に持ち球としていたフェードボールを取り戻すために徹底した打ち込みを行ってきた。修正は順調に進んでいて、今は好調だった頃のスイングでフックとフェード両方の球筋をコントロールできているという。ある意味ではスイング修正というよりもスイング回帰となるのだが、その甲斐あって、「“優勝できる”フィーリングが徐々に出てきています」とメンタル的にも充実してきている。
そんな松村が見つめるのは海外ツアーへの挑戦だ。今大会では優勝副賞として欧州ツアー「ハッサンII世トロフィ」の出場権とグローバルチャレンジサポート1000万円がかけられているが、松村はそれよりもさらに先、米国男子ツアーへの挑戦を心に期している。「アジアとかヨーロッパは考えていません。USPGAツアーにチャレンジしたいです」。今大会のテーマは“勝者よ、世界への扉を開け”。大会初代王者となって、世界に挑戦する第一歩を踏み出すことが出来るか。