タイガー・ウッズは今年何勝すると思う?
こうした発表会に連日出席していると、ゴルフクラブ業界は少し立ち止まることも必要かな、なんて思う瞬間があります。どのメーカーもドライバーの「飛距離アップ」を誇ります。それが革新であり、進化なのだと。確かにそうかもしれませんが、あまりにも「飛び」にフォーカスされると、これはゴルフの道具なのか、ドラコンの道具なのかわからなくなることがあるのです。
5、10年前のゴルフクラブを思い出してみてください。ドライバーは大きさを変え、カタチを変え、長さを、そしてシャフトを変え、調節機能を加えと、めまぐるしく変化しています。では、アイアン、ウェッジはどうでしょう? バックフェースの構造などは多少変わっても、実はさほど大きな変化をとげてはいないのです。深・低重心化が進み、よりストロングロフトになったくらいです。ウェッジに至っては、ソールのグラインドや仕上げが変わる程度です。
14本のクラブのうち、ドライバーとパターだけがそのカタチを大きく変えてきた、とも言えるでしょう。
そんな現状で「その弊害がスイングに現われていきている」というプロコーチもいます。