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【マイク青木コラム】“タイガー罰打”のルール裁定変更 当然?おかしい?

【マイク青木コラム】“タイガー罰打”のルール裁定変更 当然?おかしい?

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2013年11月25日 20時27分

「BMW選手権」で物議を呼んだ“タイガーの罰打”がルール裁定変更を生んだ(Photo by Michael CohenGetty Images)
「BMW選手権」で物議を呼んだ“タイガーの罰打”がルール裁定変更を生んだ(Photo by Michael CohenGetty Images)
 来年から一部ゴルフ規則の解釈の仕方が変わる。11月19日、世界のゴルフを統括しているR&A(英ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ)とUSGA(米国ゴルフ協会)は、2014-2015ゴルフ規則ゴルフ規則裁定集の改訂部分について全文を発表し、11月20日に日本ゴルフ協会からリリースされた。今年のBMW選手権タイガー・ウッズの球が「動いた、動かない」で2罰打となって物議をかもしたルールの裁定が変わり、来年1月1日から無罰と裁定するようになる。ゴルフルール研究家のマイク青木氏に聞いた。

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 このたびの改訂で特に目を引くのは、大きく2点ある。

・「球が動いた、動かされた」の解釈が変わった。
 今年の年間王者を決めるフェデックスカップ・プレーオフシリーズの第三戦「BMW選手権」において、2日目1番ホールで、タイガー・ウッズは、ラフに打ち込んだ球のすぐ近くにある小枝(ルースインペディメント)を取り除こうとして手で触れたところ、球が僅かだが動いた。それは、テレビの画面ではっきりと映し出されていた。

 しかし、タイガーは、「インプレーの球を動かしながら、元位置にリプレースしなかったから2罰打」の裁定を下したスラガー・ホワイト競技委員に対して、「球はただ揺れただけだ」という主張を繰り返し、明らかに裁定に対する不満を漏らした。だがテレビのビデオテープに「インプレーの球が動かされた」証拠が鮮明に残されていたため、2罰打は撤回されることがなかった。

 この一件を重く見たR&AとUSGAは協議の末、「肉眼では“動いた”と確認する事が難しかった球の場合には、たとえ鮮明なテレビの画像で “動いた”と見える球であっても、“動かなかったものとみなす”」と解釈すべしとする新裁定18/4を追加した。[用語の定義35(球が動く、動かされる)および規則18-2参照]
だが、鮮明なテレビの映像であろうがなかろうが、「球が動いた」ことは紛れもない事実なわけで、この新裁定には無理があるような気がする。

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