このアライアンスを組まない限り、日本選手がPGAツアーに挑戦する場合は、まず過酷なQスクール(予選会)をくぐり抜けなければならない。いわば一発勝負。そののち、下部ツアーのウェブドットコムツアーで戦い、這い上がってPGAツアーへ、という道のりになる。
「PGAツアー チャイナ」などアライアンスを組めば、年間を通して、しかも自国でPGAツアーへの門戸が開ける。
いま日本男子ツアーが問われているのは「島国のローカルツアー」でとどまるか「世界を目指すローカルツアー」にしていくか、だと思う。
そのためには、トーナメントとして魅せる選手が必要だ。観るゴルフという観点で、日本のトーナメントを成熟させる必要がある。それは、会場の規模の大きさや派手さでは決してない。
観るに足る選手の育成。観るに足るゴルフ観戦の面白さや知識の啓蒙。観やすさ。コースセッティングも難しいという大雑把な表現ではなく、もっと具体的に理解してもらうことだ。これらすべてがギャラリーへの「お・も・て・な・し」だと思う。