バンカーの“目玉”はクローズドスタンスでインサイド・アウトに振る【連続写真】
「バンカーは普通、フェースを開いてアウトサイド・インに打ちますが、目玉だと逆になります」。バンカーのセオリーはサンドウェッジのバンスを使うこと。フェースを開くことで、バンスが飛行機の翼のような役割を果たし、ヘッドが砂に刺さらずに爆発。ボールの下の砂ごとボールを飛ばすことができる。プロにいわせれば、「ボールを直接打たないショットなので簡単」というのだが、その感覚をつかむのは、なかなかバンカーを練習する機会のない一般ゴルファーには難しい。
しかし目玉の場合、ボールの下だけでなく周りがクレーター状に盛り上がっているので、バンスを利用したエクスプロージョンショットでは、ボールの下にヘッドが届かないのだ。市原は「だからフェースを10度閉じて、ロフトを立てた方が砂に入れやすい。軌道はインサイド・アウトで感覚的にはリーディングエッジでボールをえぐり出す感覚ですね」という。
通常のライのバンカーではハンドファーストに入れると、ヘッドが刺さってボールが上手く飛ばないが、目玉ではこれも逆。左足体重をキープしてハンドファーストに入れていく。インサイド・アウトと聞くと、体が拒否反応を示すゴルファーもいるかもしれないが、「クローズドスタンス」でスタンスを右に向けることで勝手にインサイド・アウトに振れる。チーピンが出そうな打ち方だが、目玉ではスピンはかからないので、あとは信じて打つだけだ。