「ロフトを増やしてもダメなら、『STD LOFT』から180度グルッとシャフトを回して『UPRT』(アップライト)に合わせます。ロフトは『STD LOFT』と同じ9度のままなので、球が上がらない人がアップライトにしようとは普通は思わないですよね。でも、球が上がりやすくなる方も一定数います。
『UPRT』にした時点で、フェースが少し上を向く。実はアイアンもそうなんですよ。これで球筋が変わらなければ、今度は『HIGHER』に向かって1目盛りずつシャフトを右に回していく。アップライトにした上でロフト角を上げると、6、7割の人は球が上がるようになる。それでダメなら、シャフトを替えるという手もあります」
ライ角をアップライトにすると球が上がるというのは、試してみる価値がありそう。ちなみに、『ステルス』を売りにくるゴルファーの少数派の意見も面白い。
「『芯に当たってもいい気持ちがしない』という感想です。芯に当たっても、トゥ側やヒール側に当たってミスが出ても打感が一緒なので、『何か嫌』と言って売りに来る方がいますね」。これはさすがにカチャカチャでは解決できない。しかし『ステルス』に限らず、可変機能をうまく活用すれば、倉庫に眠っているドライバーがエースに昇格する可能性があるのかもしれない。