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全英の“洗礼”ってこんな感じ 浅地洋佑「チーピン打ってようやく風に勝つ」【ゴルファーのことば】

全英の“洗礼”ってこんな感じ 浅地洋佑「チーピン打ってようやく風に勝つ」【ゴルファーのことば】

配信日時:2022年2月4日 13時00分

練習日から3日目まで全英らしからぬ、割と穏やかな天候が続いたが、最終日に雨交じりに強風が吹き、“全英”らしい天候となった。「風に乗せる作戦でしたが、風に乗るとどこまで曲がっていきました」。右から風が吹いていたら目標より右に打ち出して風に流されて狙ったところに運ぶ。左から吹いていたら左に打ち出して風に流されて狙ったところに運ぶのが風に乗せる作戦だ。

しかし。浅地の持ち球は左に曲がるフェードボール。右から吹く風には対応できたが、左から吹く風にはボールの回転が合致してどこまでも右に流された。

“想定外”に右に流されたホールは、ポットバンカーや深いブッシュにつかまるなど、ダブルボギー、トリプルボギー。終盤は「左からの風にドローを打ちましたが、それでも流されます。最終ホールはチーピンを打って、ようやく風に勝ってフェアウェイをとらえました」。打った瞬間、「あっ!」となる強烈に左に曲がるチーピンでちょうどよかった。

「日本の風と違って重さがあり、影響が大きい。風に乗せるだけでなく、風にぶつけたり、風の下を通したり、いろいろな球筋が必要です」。4日間を通してショートゲームは通用していた。全英で戦うためにショット力の向上を課題として持ち帰った。

日本では経験できない質の風。慣れ親しんだ欧州勢が全英で強いといわれるのも納得する。やはり松山英樹のように世界の舞台で場数を踏むことが成功へのカギとなりそうだ。

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