シーズン2勝目を挙げてからは、「フジサンケイクラシック」の5位、続く「ANAオープン」で6位タイと好成績を残していく。
「パナソニックオープン」では、驚きのカムバックを披露。初日に「72」の73位タイ発進と出遅れながらも、2日目にコースレコードタイの「62」をマークした。「久しぶりというか、初めてと言えるくらいいいアイアンショットが打てた」とキレのあるショットを連発して次々チャンスにつけていき、首位と1打差の2位タイに浮上。「まさか東広野で予選を通れるとは(笑)。今年の自分で通れなかったら、いつ通れるのかなという感じでした」と、自身が苦手としていたコースを単独3位で終える好プレーを見せた。
そして、古賀ゴルフ・クラブが舞台となった「日本オープン」。当時高校生だった石川が片山晋呉と優勝争いを演じた2008年大会では、優勝スコアがトータル1アンダーという難関コース。今年は72位タイ発進と躓きながらも、決勝2日間で巻き返して12位タイにつけた。「今週の入り方は相当よくなかった。ショットが乱れに乱れまくって、とくにロングアイアンとドライバーが制御不能みたいになった」と、不調に陥りながらも大きく崩れることはなく、安定して成績を残していった。
■2年ぶりの米ツアーへ 2013年以来のWGCにも出場
好調を保つ中で迎えたのが、日本で初開催の米ツアー「ZOZO Championship」。石川が米ツアーに本格参戦したのは2013年、17年に出場権を失い、同年8月の「ウィンダム選手権」が最後の出場となっていた。
2年ぶりとなる大舞台には、タイガー・ウッズ(米国)を始めトップ選手が集結。「今年2勝しているのを(米ツアーの選手が)なぜか知ってくれていて、おめでとうと声をかけてくれました。メジャーも出られていないし、優勝争いももちろんできていないし、忘れ去られてもおかしくない。選手たちが覚えていてくれたり、挨拶ができたことがすごくうれしい」と、改めて5年間戦ってきたもうひとつの居場所を実感した。「東京五輪も非常に大きな目標でもあるし、また米ツアーにチャレンジしたい気持ちも非常に強い。世界のトップの選手とやれるこの2週間で、多くのことを学んで次につなげていきたい」。大会は51位タイで終わったが、初日は日本勢最上位となる7位タイ発進と存在感を示した。
翌週は国内ツアーを欠場し、世界選手権シリーズ「WGC-HSBCチャンピオンズ」に出場。世界選手権シリーズは2013年以来6年ぶりの出場だった。予選落ちのない同大会、14位タイの好スタートを切ったが、徐々に失速して67位タイで終了。「これから調子が悪くなっても、自分としてはこの2つに出て良かったと思う。足りないことがすごくあるなと思ったし、本当に良くなっていることもあるし、悪くなっているところもある。整理していきたいと思います」。2試合の米ツアーを終えて、改めて世界の厳しさとともに目指すところを明確にした2週間となった。