石川遼のスタート前にファンにとっては残念なニュースだ。石川と同組でラウンドしていた青木功が腰痛のため棄権を発表した。「年齢を忘れていっちゃった。遼と兼本君と一緒に回って頑張ろうと思って気を入れすぎた」初日を終えた時点で腰に違和感を感じ、夜には痛みを発症。午後スタートに合わせて治療を続けたが完治にはいたらず、泣く泣く棄権に踏み切った。
青木はジャケット姿で1番ティまで駆けつけ、同伴の石川、兼本貴司、そしてギャラリーに直接挨拶。「やめるのは俺の勝手だけどプレーヤーに対する礼儀だよ。スポンサー、ギャラリーがいて我々のトーナメントが成り立つんだからな」2人のティショットを見守り、手を合わせて「ごめん」というジェスチャーで謝罪の意を表した。
「歩けてるんだからやれるだろって思うかもしれないけど先があるから。ここで頑張って次出られないと俺のゴルフ人生が終わっちゃう」まだまだ競技者であることを願うがゆえの決断。それをわかっているからこそ、1番ティに詰め掛けたギャラリーも暖かい拍手で青木の後姿を見送った。