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打感&アプローチスピンが進化! 飛んで曲がらない最新『ディスタンス系ボール』はアマチュアの最適解だ

カバーやコアの反発性能を高め、飛距離性能に特化した『ディスタンス系』ボール。最新モデルはアプローチの球質がツアーボールに近付き、フィーリングもソフトで心地良いものに進化している。フルショットでは余分なスピンが抑えられる分、方向性も良い。ミスをカバーしたいアマチュアにとって最適な選択肢といえる。 取材協力/サザンヤードカントリークラブ 撮影/田中宏幸 構成/田辺直喜

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年9月25日 00時00分

最新の『ディスタンス系』ボールをコースで試打。ドライバーからアプローチまでさまざまに打ち比べて性能をチェックした
最新の『ディスタンス系』ボールをコースで試打。ドライバーからアプローチまでさまざまに打ち比べて性能をチェックした

最新『ディスタンス系』5モデルをコースでテスト

今回はメーカー各社から発売されている最新『ディスタンス系ボール』全5モデルを用意。フルショット時の飛距離性能や方向性やアプローチスピン、打感の違いを詳細にチェックした上で、評価を行った。テストを行ったのは以下の2名。

■北野正之(右)

実戦的なレッスンが人気のティーチングプロ

きたの・まさゆき/1966年生まれ。スイング理論だけでなく、メンタルの仕組みやマネジメント術など、多彩な知識でアマチュアゴルファーを上達に導く。ラウンド時に起こる実戦的なレッスンが得意


■田辺直喜(左)

QT出場経験を持つゴルフライター

たなべ・なおき/1985年生まれ。JGTOのQTに出場するなど、プロゴルファーを目指した経験を持つゴルフライター。レッスンやギアなど、ゴルフに関する知識は豊富

今回の評価項目

1:飛距離

フルショット時のボール初速やスピン量によって、飛距離が出やすいかどうか

2:方向性

スイングミスをしたときに打ち出し方向やサイドスピンをボールが補正してくれるか

3:アプローチスピン

グリーンを狙うアプローチで、しっかりスピンの利いたボールを打ちやすいか

4:コストパフォーマンス

価格に見合った性能の製品か、お買い得なモノかどうか

5:打感(硬さ)

フルショットでボールコンタクトしたときに感じる打感の硬さを5段階で評価

6:打感(重さ)

フルショットでボールコンタクトしたときに感じる手応え、重さを5段階で評価

アマチュアのミスをカバーしてくれて、コスパにも優れた『ディスタンス系』ボールはどれか

アマチュアのミスをカバーしてくれて、コスパにも優れた『ディスタンス系』ボールはどれか

過去のディスタンス系よりも性能が大きく向上

『ディスタンス系』とは、その名の通り飛距離性能を重視して設計されたボールだ。反発力の高いアイオノマーカバーを採用し、コアが大きくつぶれてから復元する設計にすることで、ボール初速を出しながら、スピンを抑えることができる。低スピンゆえにランが出て、ミスしたときの曲がり幅が小さくなるため、アマチュアにはメリットが大きい。

 

「最新の『ディスタンス系』をテストして驚いたのはショートゲームの性能です。どのモデルもフェースにしっかり乗って、スピンも適度にかかってくれました。過去のモデルは球離れが早く、すっぽ抜けるように高く上がって、スピンがまったく入りませんでしたが、最新モデルは大きく改良されています。一方で、フルショット時の打感や飛び方にはモデルごとの個性がありました。共通しているのはどれもしっかりキャリーが伸びることです。ボールを替えるだけで、飛距離と方向性が高まりますので、プレーが楽になることは間違いありません」(北野)

総合力No.1の『スリクソン XmaX』がベストバイ!

今回テストした5モデルの中でベストバイに輝いたのはダンロップの『スリクソン XmaX』だった。ツアーボールに近い手応えやアプローチスピンがありながら、高初速・低スピンで飛距離も出るゴルフを楽にしてくれる『ディスタンス系』に仕上がっていた。以下にチェックを行った5モデルを紹介していく。

【評価S+】ダンロップ『スリクソン XmaX』

インパクト時にしっかりとして打感の重さがあって、ツアーボールに近い手応え。飛びや方向性もハイレベルなベストバイ

インパクト時にしっかりとして打感の重さがあって、ツアーボールに近い手応え。飛びや方向性もハイレベルなベストバイ

実勢価格5,940円

評価S+


SPEC

構造:3ピース

カバー:H.R.カバー

ディンプル:強弾道338スピードディンプル


飛距離:🌸

方向性:🌸

アプローチスピン

コスパ:🌸

打感(硬さ)4

打感(重さ)5

反発性能の高いボールでしっかり初速が出て、スピン少なめの強・高弾道で飛ばせる。適度な硬さがある打感のボールで、しっかりとした重さもあり、ツアーボールに近い手応えがある。グリーン周りでのスピン性能も十分なレベル。

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【評価S+】ブリヂストン『TOUR B JGR』

反発力の高さはトップクラス。余分なスピンが入らないので、ミスヒット時の曲がりを小さく抑えてくれる

反発力の高さはトップクラス。余分なスピンが入らないので、ミスヒット時の曲がりを小さく抑えてくれる

実勢価格:6,380円

評価:S+


SPEC

構造:3ピース

カバー:ソフトアイオノマーカバー

ディンプル:ストレートデルタウィング・ディンプル338


飛距離:🌸

方向性:🌸

アプローチスピン

コスパ

打感(硬さ)4

打感(重さ)3

大きめの打球音ながらも、軽快な弾きで初速が出る。反発性能の高さはディスタンス系の中でもトップクラス。インパクトでつぶれる感触が強く、スピンが入り過ぎないのでミスヒットでも曲がりを小さく抑えられる。

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【評価S+】キャロウェイ『E・R・C ソフト』

『ディスタンス系』の中で打感が圧倒的にソフト。アプローチでフェースに乗る感覚も強い

『ディスタンス系』の中で打感が圧倒的にソフト。アプローチでフェースに乗る感覚も強い

実勢価格6,600円

評価S+


SPEC

構造:3ピース

カバー:Aiソフトハイブリッドカバー/ウレタンコーティング

ディンプル:ヘックス・エアロネットワーク パターン


飛距離

方向性:🌸

アプローチスピン:🌸

コスパ

打感(硬さ)2

打感(重さ)2

AIが設計したボールで、打感はディスタンス系の中でも圧倒的にソフト。軽快な弾きでフルショットの飛距離を伸びてくれる。また、ウレタンをコーティングしたカバーのおかげでアプローチスピンもハイレベル。

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【評価S】テーラーメイド『ディスタンス+』

コアの強い反発で安定した高初速で飛ばせるボール。飛びと操作性のバランスが取れたモデルだ

コアの強い反発で安定した高初速で飛ばせるボール。飛びと操作性のバランスが取れたモデルだ

実勢価格:2,640円

評価:S


SPEC

構造:2ピース

カバー:メーカー非公表

ディンプル:エクステンディットフライトディンプルパターン


飛距離

方向性

アプローチスピン

コスパ:🌸

打感(硬さ)5

打感(重さ)3

やや硬めの打感で弾きが強く、効率良くボール初速が出る。スピンが適度に入るので操作性も兼ね備える。アプローチになると、フルショットよりも打感が柔らかく感じられて、安定した打ち出しとスピンのピッチ&ランが打ちやすい。

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【評価A+】ボルビック『VIMAT』

低スピンの強弾道ボールが打ちやすく、安定して飛距離が出てくれる

低スピンの強弾道ボールが打ちやすく、安定して飛距離が出てくれる

実勢価格:3,630円

評価:A+


SPEC

構造:2ピース

カバー:スーパーソフトカバー

ディンプル:メーカー非公表


飛距離:◎

方向性:◎

アプローチスピン:◎

コスパ:◎

打感(硬さ):3

打感(重さ):2

マットな仕上げが特徴的なボールで、打感はやや硬めだが、弾きの強さで軽快に飛ばせる。フルショット時のスピンは少なめで、安定した飛距離が出る。アプローチの打音は小さめで、適度にフェースに乗る感覚がある。

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