【写真】新型Golfエクステリアとラゲッジスペース
新型Golfのリニューアルポイントは「デジタル化」「電動化」「ドライバーアシスタンスシステム」の3点。ゴルファー目線で紹介していこう。
【デジタル化】まるでスマホのようなコックピット
普段なら現在の時速やガソリン残量、油温などが表示されている正面のインパネが大型ディスプレイに変更され、ハンドルのボタンでカーナビを表示に切り替えられる。大画面なので地図の表示範囲も大きく、またディスプレイの解像度も高いためストレスを感じない。正面インパネのすぐ横に配置される純正のインフォテイメントシステム「Ready 2 Discover」はさらに大型の10.25インチディスプレイで、オーディオや携帯電話との連携などが操作しやすい。
【電動化】モーターとエンジンをシームレスに使って低燃費を実現
スターター兼発電機として作動するモーターと小さめリチウムイオン電池で構成されるマイルドハイブリッドは、モーターはエンジン始動のほかに、発進や加速時に駆動アシストすることでエンジンの負荷を低減しつつ、減速時にはそのエネルギーを電気として回収(=回生充電)する。クルマの走行の中で一番ガソリンを消費するのはスタートの時だ。そこでスタート時にモーターを使うことで、省燃費が可能になるというわけ。とある調査によると、マイルドハイブリッドは非装着車と比べるとで最大10〜20%の燃費向上が見込めるという。
しかも、新型Golfでは惰性走行時に完全にエンジンをストップさせて、さらなる低燃費を実現。高速中心ならリッター20キロ程度も可能とはうれしい限りだ。もちろん、エンジンとモーターの動力切り替えは新開発のベルトスタータージェネレーターがシームレスに制御しており、走行中の違和感は感じられない。
【ドライバーアシスタンスシステム】ラウンド後にありがたい自動運転機能が標準装備
新型Golfには他にもさまざまな安全技術が盛り込まれており、300万円〜400万円で買える他のクルマと比較してみると、その圧倒的なコスパに驚かされる。この一点だけをとっても、新型Golfは”買い”だ(同行したスタッフが真剣に購入を検討したほど)。
【結論】オススメグレードは?
eTSI Active Basic(1.0L) 2,916,000円
eTSI Active(1.0L) 3,125,000円
eTSI Style (1.5L) 3,705,000円
eTSI R-Line (1.5L) 3,755,000円
エンジンが1.0リッターなのか1.5リッターなのかによって価格帯が大別されるが、近場のゴルフ場に行くケースが多い人や街乗りが中心なら1.0リッターで十分だ。遠出が多かったり、3人でゴルフに行く事が多い(積めるキャディバッグの本数は、後部座席を3分の2まで倒しても3本まで)のであれば、パワーが強い1.5リッターがいいだろう。
1.5Lの中での選択であれば、「Style」と「R-Line」の価格差は5万円なので、リアサスペンションに4リンクリアアクスルを採用したほか、プログレッシブステアリングシステムを標準装備し、よりスポーティな走りが楽しめる「R-Line」に軍配が上がる。
先代Golfは輸入車での日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞に史上初で輝いた名車だが、フォルクスワーゲンジャパンのティル・シェア社長曰く、今回の8代目Golfは「史上最高」とのこと。ゴルファー目線で見れば、その自信のほどもうなずける。
買い替えやセカンドカーの購入を検討しているゴルファーなら、一度試乗してみてはいかが?