そこで、スイングとともにメンタルも教えるレッスンプロの北野正之さんと、ポジティブ思考でゴルフが上達中という心理カウンセラーの大坂優子さんに、凡ミスでメンタルが崩れて立ち直れないのが悩みというアマチュアゴルファーの糸賀佳彦さんにも加わってもらい、シーン別の対処法を紹介していく。
スコアに左右されることなく、常にここからと考えて
大坂/未来に不安がある人は、過去にも不満があって、今を楽しめません。だからパフォーマンスも上がらない。今を楽しむ人は過去も未来も関係ない、今だけを見ているから集中できるんです。
北野/崩れやすい人は「なんでOB打ったんだ」って自分をダメ出しするんです。僕が昔言われたのは「いつまでもスコアカードを見ているんじゃない」ってこと。結果がどうだろうと「常にここからスタート」と思うことが大事なんです。
大坂/スコアカードを折れば、気持ちを切り替えるスイッチになって、ミスを忘れやすくなりますよ。
糸賀/フェアウェイセンターに打ったのに、ボールがディボット。ナイスショットなだけに、気持ちが落ち込むことがあります。
北野/この状況からピンそばに寄ったら「さすがプロ」って褒められるから、僕の場合は気持ちが上がるシチュエーション。糸賀さんも、「ここからパーを取れたらレベルが上がる」って、前向きに考えればディボットへのイメージを変えられるじゃないかな。
大坂/プレーを減点方式じゃなくて、加点方式で考えるのもいいですよ。ディボットからなら高得点が取れると思えば、やる気が湧いてきますよね。
ちょっとネガなゴルファーがすべきこととは
スコアカードを折って気持ちを切り替えよう
発想の転換・プレッシャーがかかったら/
やることをやれば緊張するヒマはない
発想の転換・イライラしたら/
プレーを手伝って待ち時間を減らそう!
発想の転換・アンラッキーに見舞われたら/
これが打てれば「レベルが上がる」と考える
フェアウェイセンターに打ったのに、運悪くボールはディボットへ。「ツイてない!」と思った瞬間にミスになる。起きた出来事を嘆いても状況が変わることはない。「ここからパーが取れればレベルが上がる」と前向きになれるかがポイント。
文・構成/兵藤 宙 写真/小林 司
ALBA 813号に加筆