渋野日向子のドライバースイング【連続写真】
ゴルファーが増えるのは誰もが大歓迎だが、ゴルフ特有のマナーを意識するあまり、気を使いすぎると楽しみが半減してしまう。せっかくだからビギナーはさらにゴルフが好きになり、そしてキャリアはビギナーがゴルフを好きになることを見守る。そんな関係になれば、お互いにハッピーになれるはず。
そこでゴルフ場という設定で、ビギナーが思いがちなこと、キャリアが思いがちなことを考えてみた。
そのときキャリアが思うこと/走らなくてもOK! それより構えたらすぐ打つのが大事
ボールまで走っていくと、息が上がるのでミスする可能性がさらに高まります。それよりも、ボールのある場所に着くまでに使うクラブを決めて、アドレスしたら素振りは1回。その感覚を忘れないうちにすぐ打つだけで、スロープレーは防げます。次にすることを考えてプレーしてほしい。
そのときビギナーが思うこと/アドレスの向きやボールの位置などがおかしければ教えてほしい!
コースで目標に正しくセットアップするのはビギナーには難しい。せっかくうまく打てたのに、実は右を向いていたばかりにOBではへこみます。体の向きやボールの位置など、すぐに直せて効果が高いポイントはアドバイスしてほしいです。結果、いいショットにつながればモチベーションも上がります。
コースでのビギナー、キャリアのメンタルを大谷プロはこう分析する。
「とにかく“迷惑をかけたくない”というビギナー。キャリアはプラスになるとわかっていても、“ガミガミ言うのは気が引ける”となりがちです。たとえばビギナーが走って息が上がれば、ナイスショットは打ちにくいもの。キャリアは走ることよりも、スロープレーは防ぐ方法や、向きやボール位置など、コースだから起こるミスへのアドバイスをしてみては」
こんなやりとりがあるだけで“気にしすぎ”がなくなり、互いにストレスなく実のあるラウンドになるはずだ。
イラスト/タカセ マサヒロ 文/兵藤 宙
ALBA 809号に加筆