そこで『ねこ背は10秒で治せる!』などの著書があり、姿勢から体を改善させることをモットーに、猫背で悩む多くの人を助ける柔道整復師、鍼灸師の小林篤史さん。そして現在は「IMPACT A BODY」を主宰。女子プロとしてツアー通算6勝するも、長年腰痛に悩まされ、猫背も自認する天沼知恵子さん。おふたりに猫背について聞いてみた。
猫背が直れば股関節が使えて大きく飛ばせる!
小林/アゴが前に出て背中が丸まった状態になるのが猫背の典型的な症状。直立した状態で猫背になるのは股関節が弱いからです。ゴルフの場合、前傾姿勢を取るので重い頭を支えるために、お尻が落ちて、首が前に出るような体勢になりやすい。股関節が弱いとバランスを取ろうと他のどこかでカバーしようとして、猫背になってしまうわけです。
BAD お尻が落ちて、どうしてもだらしない構えに…
小林/その通りです。野球などスポーツにおいて股関節はかなり重要な箇所ですが、ゴルフも同じですよね?
天沼/はい、股関節を使うためにアドレスでは「股関節に入れる」という表現を使うほどですから。
天沼/つまりトッププロが安定して飛ばせるのは、股関節を使える状態で構えているからなんですね。
小林/はい。だからまずは股関節の柔軟性を高めて鍛えることが大切です。
文・構成/出島正登 写真/高橋淳司、田邉安啓(JJ) イラスト/丸口洋平 取材協力/IMPACT A BODY
ALBA 807号より転載