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驚異の「25戦・予選落ちゼロ」。賞金王を連覇した今平周吾の“日当”は182万円!

驚異の「25戦・予選落ちゼロ」。賞金王を連覇した今平周吾の“日当”は182万円!

配信日時:2019年12月11日 13時30分

今平を支えた"チームアンパスィ"(写真提供:アンパスィ)
今平を支えた"チームアンパスィ"(写真提供:アンパスィ)

レジェンドに肩を並べた今平周吾

「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が終わり、2019年日本男子ツアーの全日程が終了した。賞金ランクトップの今平周吾は最終日、最終18番のティショット時点でこの日5バーディ。通算9アンダーとし、単独首位で迎えながら「(優勝を)決めるつもりで打った」パーパットが外れ、まさかのダブルボギー。それでも5バーディ1ダブルボギーの「67(パー70)」、トータル7アンダーで単独3位に入り、S・ノリス(南アフリカ)を振り切って2年連続の賞金王に輝いた。「27歳67日」での2年連続戴冠は5人目、史上最年少だ。先人の4人はAONに片山晋呉という、全員が永久シード持ち。そうそうたるレジェンド達と肩を並べた事になる。

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今平の2019年日本男子ツアー成績一覧

特筆すべきは、年間を通した安定感だ。2019年日本ツアーの全日程・25試合に出場し、発熱で棄権した「SMBCシンガポールオープン」を除いて全て予選を通過。「ブリヂストンオープン」「ダンロップフェニックス」で優勝し、トップ10は16回、2位は5回。ここまで高いパフォーマンスを通年で発揮できたのは称賛に値する。

今年から本格的にトレーナーを付け、オフの合宿では1日4時間のトレーニングで体を作ってきた。おかげでドライバーの飛距離は10ヤード、アイアンも番手が1つ変わったと本人は語る。こうした地道な努力をし続けてきたからこそ、国内ツアー限定とはいえ、"予選落ちゼロ"の快挙を成し遂げることができたのだろう。

今平の「日当」はメキシコ人の平均年収相当額

では、毎試合賞金を稼げたのであれば、試合1日当たりだと、一体いくらなのか? 今平の「日当」を計算してみた。

今年の今平の獲得賞金総額は1億6804万9312円。出場試合日数合計の92日で割ると182万6623円になる。ちなみにこの金額は、国別年収ランキング35位のメキシコの平均年収に相当する(1万6298ドル、2018年OECD調査データより)。

もちろんこの日数には、試合に付き物の移動日・練習日・プロアマの開催日は含まれておらず、移動費・キャディやトレーナーへの支払いなどの必要経費も考慮していない。それでも1日仕事をすれば180万円以上のお金を手にできるというのは、何とも夢のある話である。

なお、女子ツアー賞金女王の鈴木愛は28%という驚くべき勝率もあって、日当は今平を上回る197万7650円。賞金ランク2位の渋野日向子は151万円8550円だ。ただし、渋野は優勝した全英女子オープンを加算すると日当214万8214円となり、飛躍の1年を裏付ける結果となった。

今年は目標に掲げていた「年間3賞」にあと一歩のところで届かなかった。それでも世界ランキングは2ランクアップの32位。年末時点で50位以内をキープできれば出場資格を得られる「マスターズ」はほぼ確定だ。そして世界ランキングと直結しているオリンピックの出場資格も、松山に次ぐ国内2位。「自国開催なので、是非出たい」と意気込む今平は、たゆまぬ努力と周囲のサポートで、さらなる飛躍を目指す。

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