距離測定機器やコンパスは使用できるようになった
ただ、ローカルルールとして使用禁止にできるので、競技時には確認が必要。距離計測機器で測定が認められるのは2点間の距離のみで、高低差などプレーに影響する状況を計測すると2罰打。また方位を確認するコンパス、温度計、湿度計などは使用可能(規則4.3a参照)。
【参照記事】
2019年ルール改正で距離測定器が使用可能に!選ぶならGPS式か、レーザー式か?
グリーンの傾斜マップの使用にはメモの大きさや縮尺に制限ができる
また、そのメモを見る際に、普段使っている眼鏡やコンタクトレンズ以外で拡大することもダメ。当然ながら、スマホなどを使用して指で拡大して情報を確認することも許されない。
競技委員会は失格以外に1〜2罰打のローカルルールも設けられる
競技委員会はその精神に基づいて、ローカルルールでプレーヤーの行動についての独自の基準を規定できるようになる。そして、違反者には1罰打、2罰打あるいは失格の罰を科すことができる。
今までのルールでは、競技委員会は独自に行動基準はつくれず、裁定できる罰は失格のみだった(規則1.2参照)。
ホールごとの最大スコアを設定できる
そうしたケースを鑑(かんが)みて、ホールの最大スコアを「パーの2倍」、「決められた数」などに定めることができる。
つまり、いくら打ってもそのホールでのスコアは最大スコアにしかならない。打数が最大スコアに達した場合、そこでボールを拾い上げて、最大スコアをそのホールのスコアとして認められるということである。
仲間とのコンペで初心者がいる場合など、採用してみてはどうだろうか(規則21.2b参照)。
エンジョイ派が利用できるOB・紛失球のローカルルール
新ルールでは、「ボールがあるはずの場所に行ってみたらOB(あるいは紛失球)だった」というケースで、これとはまったく違う方法で「前進4打」的ともいえるローカルルールが認められることになった。(オフィシャルガイド 4 8.E.5参照)
※あくまで進行に支障が出そうな人向けだ。
OBや紛失球となった場合は、救済エリアを確定してから2罰打でドロップできる
それを防ぐために、打ち直し以外の選択肢として、次のローカルルールが設定できることになった。
それは、OBとの境界を横切った地点や、紛失球となった地点の近くに救済エリアを確定し、そのエリア内でボールをドロップし、2罰打でプレーを続けるというもの。ティショットがOB・紛失球の場合、ドロップしたボールを打つのは4打目となる。
【救済エリアの決め方】
1:ボールがOBの境界線を横切ったと推定される地点、あるいはジェネラルエリア内で紛失球となった地点を決める(A地点)
2:A地点から最も近くでホールに近づかない、プレーしているホールのフェアウェイとラフの境界線の地点を決める(B地点)
3:ホールからA地点を通る直線とその線の外側2クラブレングス(紛失球の場合)、B地点を通る直線とその外側の2クラブレングスまでの、ジェネラルエリアすべてがドロップエリア
※2罰打を払ってこのドロップエリアにドロップする場合、正しいドロップ方法で最初にそのエリア内の地面にボールが落ちて、止まりさえすれば、どんなに転がっても再ドロップできない。ただし、ペナルティーエリアで止まった場合は再ドロップが必要だ。
※このローカルルールは、親睦を兼ねたプライベートコンペなどエンジョイゴルフではお勧めするが、高い技量を持つプレーヤーに限定された競技会には適当ではない。
※OBまたは紛失球の恐れがあるために暫定球を打っている場合には、このローカルルールは使えないので暫定球をプレーとなる。ただし暫定球がOBや紛失球になり、2球目の暫定球を打っていないケースでは、暫定球に対してこのローカルルールは認めらる。
※ボールがアンプレヤブルの状況にある場合や、紛失球がペナルティーエリアの中にあることが 「分かっている、または事実上確実」 である場合には、このローカルルールは選択できない。
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