アコーディア・ゴルフは国内に135 コース、27 カ所のゴルフ練習場を運営し、約330 万人の顧客ベース(ポイントカードホルダー数)を有する。MBK パートナーズは日本において、株式会社TASAKI、株式会社ユー・エス・ジェイ(USJ)や株式会社コメダ(コメダ珈琲)などコンシューマー向け事業への成長投資を手掛けた豊富な実績があり、そうした成長投資の一環として2017 年3 月、MBK パートナーズがアコーディア・ゴルフの全株式を取得し、経営に参画していた。
近年、アコーディア・ゴルフはスマホアプリを活用したモバイルチェックインを導入するなど、IT を活用した利用者の利便性向上などに積極的に取り組んでいるほか、2017 年には同社のフラッグシップコースである成田ゴルフ倶楽部に米シニアツアー「PGA ツアー・チャンピオンズ」公式トーナメントの誘致を日本で初めて成功するなど、実績を積み上げてきた。
一方のオリックス・ゴルフ・マネジメントは、カジュアルから接待利用などのシーンまで豊富なコースバリエーションをそろえているのが特徴で、高品質なコース・施設や顧客サービスに定評がある。 今回のMBK パートナーズによるゴルフ事業の取得により、オリックス・ゴルフ・マネジメントの保有するすべてのゴルフ場と練習場は、2019 年3 月1 日付でMBK パートナーズの傘下となる予定。これが実現すれば同じくMBK パートナーズ傘下のアコーディア・ゴルフと合わせて、ゴルフ場の規模の面においても日本最大のゴルフ場運営グループが誕生する。
国内のゴルフ産業を見ると、事業環境が変化する中で2016 年のリオデジャネイロオリンピック以降、ゴルフ競技がオリンピック正式種目として採用されるなど、若年層や女性など新たなゴルファー層の増加が期待されている。 こうした中で両社は、MBK パートナーズの下でぞれぞれの強みを生かして事業シナジーを発揮し、両社合わせて国内最大のゴルフ場運営数となるスケールを生かし、それぞれが運営するゴルフ場の魅力を最大化していくことを目指す。