9月、東京・丸の内の「Wattle Tokyo(ワトル・トーキョー)」で、プロゴルファーの東尾理子が「Pink Kimberley Diamonds(ピンク キンバリー ダイヤモンド)」ブランド日本上陸1周年記念イベントに出席。ブランドアンバサダーとしてトークショーを行った。当日は新作「ブライダルコレクション」や、日本限定の「Blush Sakura(ブラッシュ サクラ)」コレクションがお披露目された。
「ピンク キンバリー ダイヤモンド社」は1967年にオーストラリアで設立。同社が扱うピンクダイヤモンドはオーストラリアのアーガイル鉱山で採掘されていたが、産出量の減少により2020年に閉山した。同鉱山は稼働時、世界の90%以上のピンクダイヤモンドを産出していたため、閉山後は世界的に供給がストップ。近年、ラボグロウンダイヤモンド(合成ダイヤ)や中国の景気後退によりダイヤモンド全体の価格は下落傾向にあるが、ピンクダイヤモンドだけは「流通量的にあと6~7年で世界中の在庫が払底する」とされ、毎年6~8%値上がりしている。
日本総代理店「テンダーダイヤモンドジャパン株式会社」の中村慶幸社長によると、取扱店舗となる特約店は全国の百貨店を中心に、この1年で8店舗に拡大。ピンクダイヤモンドの争奪戦はとっくに始まっているという。
「ピンクダイヤモンドと言ってもさまざまな色がありますが、欧米で人気なのはローズピンクに近い濃いピンクです。一方、日本人にはより淡い桜色のピンクダイヤモンドが好まれます。日本人の肌になじむ、桜の花びらのような美しいピンクは売れ行きも早く、すでに一部の商品では品切れとなっています。もっと仕入れたいのですが、もはや市場に出てこないのでどうにもなりません」(中村社長)
昨年の日本初上陸時からアンバサダーを務める東尾は、3人の子どもを育てながら海外ゴルフツアーのラウンド解説などで活躍するかたわら、NPO法人「TGP」の代表として、子どもたちへの月経教育を中心に活動している。代表の東尾をはじめNPOメンバー全員が不妊治療を経験しているが、不妊治療の過程で痛感したのは、将来の健康や人生設計における重要な節目となる「妊娠」に対する情報の周知不足だったという。
「結婚適齢期という言葉がありますが、妊娠にも適齢期はあって、それは20代後半なんです。でもその頃って、大学を卒業して就職して、仕事が一番楽しくなってくる時期ですよね。私は子どもの頃学校で、今でもそうなんですが、避妊教育しか受けていませんでした。だから“子どもを作ろうと思えばいつでも妊娠できる”と思っていたんです。でも実際はそうではない。だから今の子どもたちに、後悔につながるかどうかは分からないけど、“1つの道しかない”と思うより“10の道がある”という選択肢を持って、自分に納得できる人生を送ってほしい。その思いから、TGPの活動を続けています」(東尾)
テンダーダイヤモンドジャパン社が東尾をアンバサダーに選んだ理由は「全国を飛び回り多忙な日々を送りながらも、ご自身の人生をいきいきと楽しんでいらっしゃる姿が魅力的だから」だという。まさに“自分に納得する人生を歩む”東尾に、これまでの人生で迷った時、何を基準にして決断してきたのか、尋ねてみた。
「今の自分がベストだと思うことを選ぶのが、その時点での良い決断だと思っています。10年後に振り返ったら違うかもしれませんが、それは10年後の自分の考えであって、そこにたどり着くために必要だったのが今の選択。だから後悔はありません」(東尾)
自分が信じたその時のベストを、迷わず突き進むのが理子スタイル。ゴルフも、アドレスしたらすぐ打つタイプ?
「そうですね。構えてからは迷わないです。イップスにもなったことも無いですし。でも、アドレスまでが長いんですよ、いろいろ考えちゃって。ヘタなので(笑)」(東尾)
テンダーダイヤモンドジャパン株式会社
NPO法人TGP