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『飛ばないボール』はいつ販売される? 「2028・30年問題」の再協議で一般ゴルファーへの影響は? 

2023年12月にR&AとUSGAが発表した28年1月に始まるゴルフボールのロールバックすなわち「飛ばないボール」ルールのエリートレベル(ツアープロなど)への施行時期が、2年遅れる可能性が出てきた。

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ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2026年2月12日 11時45分

メーカー各社が飛ばないボールを準備中⁉
メーカー各社が飛ばないボールを準備中⁉

2023年12月にR&AとUSGA(以下両統括団体)が発表した28年1月に始まるゴルフボールのロールバックすなわち「飛ばないボール」ルールのエリートレベル(ツアープロなど)への施行時期が、2年遅れる可能性が出てきた。

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26年1月16日になって両統括団体は「ゴルフボールの標準総合距離(ODS)テスト更新の施行日について」という文書をリリース。一般ゴルファーに対する施行を2030年の1月に遅らせ、2年の猶予を設けたこの「2段階アプローチ」に対し、複数の利害関係者から懸念を表明されたことを明かした。文書では「単一の日程」へ変更する可能性について意見を広く募集。締め切りは2月15日まででとなっている。

現行のルールでは、ヘッドスピードが120mph(53.64m/s)、打ち出し角が10度、スピン量が2520rpmで、最大317ヤード(誤差3ヤード)までの飛距離が認められている。それが2028年からは『製造時のテストでヘッドスピードが125mph(55.88m/s)、打ち出し角が11度、スピン量が2220rpmで打たれたボールの飛距離が、最大317ヤード(誤差3ヤード)まで』となる。ヘッドスピードが5mph、打ち出し角が1度上がり、スピン量が300rpm減というはるかに飛ぶ条件ながら制限される飛距離(最大320ヤード)は同じ。新規定に適合する方が「飛ばないボール」となるわけだ。

両統括団体は、一般ゴルファーへの施行を2年遅らせた原因として「製造業者に完全な生産ラインを開発する時間を認めること、また小売店やゴルファーが、在庫を使い切ることができるようにすることを意図したもの」と説明していたが、関係者の声を受け再検討を余儀なくされた格好だ。

こうした中、メーカーの反応はさまざま。タイトリストが「まだお話しできることはない」と明言を避ける一方、『D1』で国内シェアナンバー1を快走中の本間ゴルフは「開発は進めていて、ツアー系のボールは28年のルール開始前に展開予定です。他のモデルは30年までに対応したボールを展開する予定です」と歯切れがいい。順調に「2028・30年問題」への準備が進んでいることをうかがわせた。

弾道計測器が当たり前となりスイング解析にAIが導入される時代。それだけに日本ゴルフ協会(JGA)の関係者も「フィッティングの方法やメーカーさんの技術も上がっていますし、ゴルファーの体力の向上などいろんな要素があるので、同じボールでもプレーヤーAにとっては飛ばないボールだけど、プレーヤーBのスイング特性には合っていて、今よりも飛ぶということも起きるかもしれない」と語る。たとえ規制がかかっても、飛ばしの要素がボールだけではないのは明らかだ。

メーカーのOBに「飛ばないボール」に対する意見を聞いてみると、「軽くする」「材質を変える」などさまざま。23年から開発に取り組んでいる各社が、28年にどのようなボールを出してくるのか。それにゴルファーたちはどう対応していくのだろうか。今後の成り行きに注目が集まる。(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗)

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