ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

ゴルフ辞典 ルール&マナー

バンカー

バンカー内でバックスイングしたとき、クラブがラフに触れたら罰打になる?
ティショットのボールはフェアウェイを突き抜け、バンカー内に少しこぼれたところで止まっていました。次のバンカーショットの際、バックスイングのクラブがバンカーの土手に生えた、砂まじりのラフに触れてしまいました。

このような場合でも、ペナルティになるのでしょうか?
バンカー内と外、どちらの砂に触れたかで対処法が変わるので注意。

解説

バックスイングのクラブがバンカー内の砂に触れた場合は2ペナだが、バンカー外は無罰

まず、新ルールでは、ボールがバンカー内にある場合でも、「(ストロークをする前に)コースの保護のためにバンカーをならすこと」や「休むためやバランスを保つために、砂につけたクラブに寄りかかること」ができるようになった。

その一方で、「砂の状態をテストすること」や「球の直前、直後にソールすること」、そして「練習スイング中のクラブ、あるいはストロークのためにバックスイングを行ったクラブが、砂に触れること」は依然として違反であり、2罰打の付加となる。

そこで質問のケースだが、プレーヤーのボールはバンカー内にはあるが、ストロークのためにバックスイングしたクラブが触れたのは、バンカー内の砂ではなく、バンカーの土手の芝なので、もちろん無罰である。

ちなみに、バックスイングしたクラブが、バンカーの土手の芝ではなく、バンカー内の砂に直接生えた草に触れた場合も、同様に罰はない。また反対に、バンカーの淵の芝に止まったボールをストロークする際に、バックスイングしたクラブが後方のバンカー砂に触れた場合も、ボールはバンカー内にないので、やはり違反にはならない。

バンカー内で、バックスイングのクラブが砂に触れた違反としては、2016年全米女子オープンでの件が有名だ。アンナ・ノードクイストは、ブリタニー・ラング(この大会の優勝者)とのプレーオフで、(本人に自覚なく)クラブのソールをわずかに砂に触れさせてしまった。

そして、その様子がテレビ中継で、アップで放送されたため、それを証拠に2罰打を課せられ、事実上、負けが決した。

このケースだが、現在ではプレーヤー本人が気づかなかった場合、たとえビデオ映像で違反が判明しても、罰は問われないことになっている。

『ALBA 788号(2020年1月9日発売号)』より

おすすめコンテンツ

関連サイト