ノースカロライナ州にあるクエイルホロ―クラブで開幕した、米国男子ツアー「ウェルズファーゴ選手権」の初日。今季メジャー初戦「マスターズ」以来のトーナメント出場となる松山英樹は2オーバーの101位タイで初日を終えた。
熊本地震後はすぐに行動 香妻琴乃とチャリティサイン会を開催した
「マスターズ」を終えて一時帰国中に発生した大災害に思いを寄せての再スタートとなった。4月中旬に発生した熊本地震後はすぐさまチャリティサイン会を実施。被災地支援に積極的な活動を見せていたが、今大会には「熊本 九州 We are with you」、「Action for 日本」という2つのメッセージを記した缶バッジをキャップにつけて臨んでいる。
キャディバッグにも刺繍を施し、母国で起きた災害に対する理解を広げていくべく岩田寛と共に活動をスタートさせた。この動きに世界トップランカーもすぐさま同調した。この日松山と同組でラウンドした、世界ランク5位で母方に日本人の祖父を持つリッキー・ファウラー(米国)も松山と同様の缶バッジをキャップにつけてラウンド。ローリー・マキロイ(北アイルランド)も松山の求めに応じてトレードマークであるドライバーのヘッドカバーに缶バッジをつけた。
最初の大きな揺れから3週間が経過しようとしているが、未だ被災地では余震が相次ぎ警戒態勢が続いている。「We are with you」松山、岩田が海の向こうから発信するメッセージが、トップ選手達の協力も介して一人でも多くの人に届くことを祈りたい。