松山英樹、石川遼のPGAでの戦いを写真で振り返る
今でも忘れられないのは、ボーディッチが下部ツアーを経て米ツアーにやってきた2006年シーズンのこと。「デーリークイーンが来たぜ」ボーディッチは一部のキャディたちから面白半分にそう呼ばれていた。
米ツアーデビューとほぼ同時に極度のうつ病になったボーディッチは集中力低下や現実逃避といった心の異常を引き起こし、プレーを放り出したり、試合中に姿を消したりで、失格や途中棄権、予選落ちを繰り返した。
だが、周囲はボーディッチの病気を知るよしもなく、失格(DQ)をくらってばかりの「デーリークイーン(DQ)」と陰で呼んでいた者も実は結構、多かった。
そんな中、ボーディッチのうつ病は悪化の一途をたどり、体におもりをつけてプールに飛び込み、命を断とうとしたこともあったという。生きる気力さえ失いかけた彼は2007年の半ばに母国のオーストラリアへ帰っていった。