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【コラム】クーチャー勝利!メイハン敗北の「Why」を紐解く

【コラム】クーチャー勝利!メイハン敗北の「Why」を紐解く

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2013年2月25日 12時52分

 実際、メイハンは同大会で通算100ホール以上の不敗記録を更新しつつあった。が、決勝マッチではクーチャーに続けざまにホールを奪われ、前半でメイハンがオナーになることは、ただの一度もなかった。

 その原因はパットだった。6番は3パット。7番、8番はどちらもカップに蹴られた。「読みに確信が持てる。何の疑いもなく打てる」と言っていたパットへの自信が打ち砕かれたことが彼の心とゴルフを乱したのか。

 それでもメイハンは折り返し後の10番でバーディパットをきっちり沈め、11番も見事なアップ&ダウンでバーディ。4ダウンを2ダウンまで巻き返し、16番を奪って、ついに1ダウンまで挽回した。

 敗北会見でメイハンは「10番は悪い流れを好転させる転機だった。そこから先は、いいプレーができた。でも、あの転機はあまりにも小さく、あまりにも遅すぎた」と振り返ったが、それは悔し紛れに言い放った言葉に過ぎなかったはず。実際は残り2ホールで逆転勝利するチャンスはあったはずなのだ。

 けれど、現実は17番で勝敗が決してしまった。2人のティショットは、どちらも右のフェアウェイバンカーにつかまり、ほぼ横並び。だが、クーチャーのボールはグッドライ、メイハンのボールは目玉。クーチャーは第2打でピンそばを捉え、メイハンの第2打はグリーン右のウエイストバンカー内のブッシュの中へ。その瞬間、万事が休した。

 オナーになれず、オナーを取れず、主導権を握れず、リズムをつかみ損なったこと。絶好調だったパットが突然狂い、自信が打ち砕かれたこと。そして最後は、ボールを取り巻く微量の砂にショットコントロールを奪われたこと。そのどれもがメイハンの2連覇を阻止した理由ではあるが、彼はやっぱり「わからない」を繰り返し、そして、こう付け加えた。「わからないけど……僕が人間だから……かな?クーチャーは超越した強敵だった」

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