B・スネデカーが今季初V!今田竜二は40位でフィニッシュ
テネシー州の出身。米ツアーにデビューした07年ごろは、いかにも素朴な田舎のお兄ちゃんだった。昨季のフェデックスカップチャンピオンに輝き、すっかり大物となった今でも、その素朴さと温厚さは十分に感じられるけれど、ひとたびティオフすると、彼はきわめて攻撃的なプレーを見せる。
今週の最終日もそうだった。首位タイでスタートしたスネデカーは序盤からアグレッシブに攻め、2番でイーグル、4番でバーディ、6番、7番でさらなるバーディ。2位以下を引き離しながらも彼はひたすら攻めた。
攻撃的なプレーと言っても、ドライバーを振り回したり、無理やりピンを狙うリスキーなゴルフをしたわけじゃない。「飛距離はあんまり出るほうじゃない。僕が心掛けたのは、ボールをインプレーに保つこと。そして、得意なパットでスコアを作ること」。
スネデカーの「らしさ」は攻め方以外にも見て取れた。スコアを伸ばした前半も「苦しんだ」と振り返った後半も、彼は終始、心に波を立てなかった。終盤、追い上げてきたクリス・カークが16番でバーディパットを沈めたら、2打差まで詰め寄られるところだった。それでもスネデカーは顔色を変えず、淡々とプレーを続けた。そして7番アイアンを握ったパー3の17番でピン3メートルに付け、バーディを奪って3打差へ。最終日の彼のすべてが「これがオレの勝ち方だ」と主張しているかのようだった。