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短所を補うよりも長所を伸ばす 自分を見失わない男・時松隆光の流儀【記者の目】

短所を補うよりも長所を伸ばす 自分を見失わない男・時松隆光の流儀【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2018年8月13日 12時30分

時松隆光の「全英オープン」から続いた海外転戦は、ミズーリ州ベルリーブCCで行われた「全米プロゴルフ選手権」で幕を閉じた。間に世界ゴルフ選手権「WGC-ブリヂストン招待」を挟んでの3試合の順位はそれぞれ、109位タイ、39位タイ、115位タイ。メジャー2試合では予選落ちという結果に終わった。

時松隆光 精度バツグンのスイング連続写真

それでも3試合を終えた時松は「全英に出る前まではもっと自分と世界との差があると思っていましたが、もうちょっと頑張れば予選通過も不可能じゃないと思えた」と話した。思った以上にやれる。そう感じたのである。

一番の手応えは持ち味の「しのぐゴルフ」ができたことにある。「全米プロではできなかったが、上手くやれていたと思う。悪くても1〜2オーバーと大崩れしないのはよかった。粘り強くやれたと思う」。先のブリヂストン招待では、最初の2日間を米ツアー屈指の飛ばし屋バッバ・ワトソン(米国)と2サムで回り、途中122ヤード置いて行かれたホールもあったが、スコアでは上回った。まさに“上がってナンボ”。時松ゴルフの真骨頂である。

時松の強さは、技術的な部分以上にここにあると言えるだろう。ワトソンやヘンリック・ステンソン(スウェーデン)といった世界の長距離砲相手でも、はたまた今年優勝した「関西オープン」のようにアマチュアが相手となっても自分を見失うことはない。やるべきことをやるだけ、といったスタンスが崩れないのである。それが世界のどこへ行ってもできると分かったのは大きな収穫だ。

“もうちょっと頑張る”部分として、特に課題に挙げたのはアプローチだった。普段、時松は転がすランニングアプローチを多用するが、洋芝では粘り強い芝に食われてしまう。もっと種類が必要だった。「勇太さんが“アプローチの引き出しは持っておいた方がいい”と言っていた意味が分かりました。一辺倒じゃダメ。アプローチを寄せきれない、パターを決めきれない。ちょっとしたことが4日間になると10何打変わってしまう」。パーを重ねるためにはバリエーションを増やさなければならない。そう感じたという。

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