15日まで行われていた今季LIVゴルフの第2戦、アデレート大会では、最終日に「63」をマークしたアンソニー・キム(米国)が、ジョン・ラーム(スペイン)、ブライソン・デシャンボー(米国)ら世界のトップ選手を抑えて逆転優勝を果たした。12年半の“空白”を経てプロゴルフ界に復帰したキムにとっては2010年以来の優勝。そして何よりのボーナスは2026年からLIVゴルフでも世界ランキングポイントを付与されるようになったことだろう。
キムはこの勝利によって27.62274ptを獲得。前週の847位から203位へと大きくジャンプアップした。これにより今季のメジャー出場の可能性も見えてきたが、その道のりはどうなるのだろうか?
例えば「マスターズ」(4月9〜12日)に出場するためには、現時点で資格のないキムは4月6日付けの世界ランキングで50位以内に入る必要がある。それまでのLIVゴルフの大会でトップ10に入りポイントを加算すればオーガスタに近づくが、あと153位浮上するには少なくとも1勝、もしくは2勝が必要と見られる。それは決して「夢」ではなく目標になり得る結果だ。10年のマスターズでは3位に入ったキムにとって、最後の出場は11年のこと。こちらも“復帰”となるか?
一方で5月の「全米プロ」(5月14〜17日)に出場できるチャンスはさらに大きい。同大会はマスターズのように明確な世界ランキングの基準を設けていないが、世界ランキング100位内の選手は概ね招待を受けている。5月までに100位内に入るのは十分に可能という見方もある。
6月にシネコックヒルズで開催される「全米オープン」(6月18〜21日)は、5月18日時点の世界ランキングトップ60が出場権を得る。ただこの全米オープンはLIVゴルフの成績でも出場が可能となり、今季は5月18日時点でLIVゴルフのランキング上位3選手(有資格者を除く)が出場権を得る。
「全英オープン」(7月16~19日)も、同様にLIVゴルフからのランキングに出場権を付与。同ツアーのルイジアナ大会(6月25〜28日)終了時点のポイントランキング1位(有資格者を除く)が招待を受ける。
まだ2大会を終えたばかりのLIVゴルフだが、キムの個人戦ランキングはラームに次ぐ堂々の2位、今季中にメジャーへ復活する道は決して険しいものではない。(文・武川玲子=米国在住)
