8日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で日本ゴルフツアー機構(JGTO)の年間表彰式「JAPAN GOLF AWARD 2025」が開催。今季賞金王に輝いた金子駆大は『最優秀選手賞』『賞金ランキング賞』など4冠を獲得した。
最終戦終了後の会見では、賞金王戴冠について「“やっと終わった”と思いました。ここから海外に行けるので、やっとスタートラインに立てたと思いました」と安どの表情を浮かべた。
金子は米国男子ツアーの最終予選会(12月11~14日)に出場するため欠席したが、表彰式の後半ではビデオメッセージが流れた。「今年は目標としていた1勝ができ、そのあと2勝目もできて、すごく充実した一年になりました。来年は海外ツアーが主戦場になるので、海外でも活躍できるように頑張ります」とさらなる活躍を誓った。
年間2勝を挙げ、賞金ランキング2位で終えた生源寺龍憲は米ツアー2次予選会から帰国して登壇。『ポイントランキング賞』、平均ストロークや平均パットなどの9部門をポイント換算し、総合的に優れたプレーヤーに授与される『オールアラウンドランキング賞』の2部門を初受賞した。「いいシーズンだったと思いますし、もっと上は目指せたかなと思うところもありましたし、それは来シーズンに向けてしっかり準備したいです」と意気込みを示した。
『平均ストローク賞』では、70.047の蟬川泰果が初受賞。「平均スコアがいいということがずっと上位にいられる秘訣だと思う。来年はもっとバーディ、イーグルが取れるようなゴルフを展開できればと思っています」と話した。狙うは平均スコア60台。「壁は高いと思うんですけど、クリアできるように。タフなセッティングになればなるほど、難しいと思うんですけど、頑張りたい」と意気込んだ。
『フェアウェイキープ率賞』では、これまで9季連続で受賞していた稲森佑貴をおさえ、勝亦悠斗が79.283%で自身初の受賞となった。「稲森選手のほうが出ている試合数が多いのもありますが、素直に1位を取れたのはうれしいです。自分のプレースタイル的に目標にしてた部分ではあるので、本当にうれしい」と喜んだ。
今年の「日本オープン」を制し、来年の海外メジャー「マスターズ」の出場権を得た片岡尚之は4シーズンぶり2回目の『平均パット賞』を受賞。「毎週スタッツを見て、『まだ1位じゃないか…』って思っていた。1位になったのは今年最初と先週終わったときくらいな気がしますし、最後の最後に1位になった。最後によみうり(最終戦)でいいスタッツで回れて本当に良かったです」と笑顔を見せた。
『ドライビングディスタンス賞』(4季連続4回目)と『バーディ率賞』(初受賞)は河本力が受賞。『最優秀新人賞 島田トロフィ』は杉浦悠太、『ACNツアー年間王者』は下部ツアー2勝を挙げた27歳・若原亮太が受賞した。
【2025年シーズンの受賞者】
最優秀選手賞:金子駆大(初受賞)
賞金ランキング賞:金子駆大(初受賞)
ポイントランキング賞:生源寺龍憲(初受賞)
オールアラウンドランキング賞:生源寺龍憲(初受賞)
最優秀新人賞 島田トロフィー:杉浦悠太(初受賞)
ACNツアー年間王者:若原亮太(初受賞)
平均ストローク賞:蟬川泰果(初受賞)
平均パット賞:片岡尚之(4季ぶり2回目)
パーキープ率賞:金子駆大(初受賞)
パーオン率賞:西山大広(初受賞)
バーディ率賞:河本力(初受賞)
イーグル率賞:出利葉太一郎(初受賞)
ドライビングディスタンス賞:河本力(4季連続4回目)
フェアウェイキープ率賞:勝亦悠斗(初受賞)
サンドセーブ率賞:時松源藏(4季ぶり2回目)
トータルドライビング賞:比嘉一貴(初受賞)
ゴルフ記者賞:金子駆大(初受賞)
