青木功がプロ50周年「青木功に引退という言葉はいらない」
それを受けた尾崎は駆け付けた安倍晋三首相らにつづいて壇上に上がると、ジャンボ節で青木のこれまでの歩みを称えた。「先ほど“世界の青木功”から永遠のライバルと言われたけど、俺のライバルはタイガー・ウッズです」と笑いで空気を作ると、「俺はこの前45周年記念パーティを滋賀の山奥でやったのに君はここですか!しかも、来ている方のすごいこと。安倍総理ですよ?」と続けて爆笑を誘った。
だが、もちろんこれだけでは終わらせないのがジャンボ流。「ゴルフも顔も俺の方が上だけど、青木さんは年を取ってからすごい活躍をした。かたや俺は生涯レギュラーツアーという看板を掲げながら、開店休業状態。だいぶおいていかれているような気がする」と自身の現状に触れながら、「僕と青木功はゴルフという素晴らしいスポーツに出会ってここまで頑張ってこれた。これに関しては人生100%満足できる気がします」とライバルとの歩みを振り返った。
最後は百試千改をゴルフのテーマとする尾崎らしく、1つの言葉を挙げた。「老騏千里(ろうきせんりを思う)という言葉があります。英雄が年老いても覇気を持っていつまでも自分の夢を追い続ける。頑張っていって欲しい。アンタの(立派な)ふくらはぎがあれば絶対大丈夫だよ!」。青木だけでなく自分自身にも向けられたようなその言葉。約800人の出席者の胸に強く刻み込まれた。