これはテーラーメイドユーザーだけの問題とも言えません。前重心設計のヘッドは他社でも増えていますし、何よりもゴルフボールそのものがロングショットでは、かなり低スピンになっているからです。ボールは初速やスピン量を設計によってコントロールできますが、唯一打ち出し角度を操作できません。角度は、クラブが作る。そのために人それぞれに合ったロフト選びが求められているのです。
いま、テーラーメイドは“12°”や“14°”のハイ・ロフトヘッドの販売を開始し、今後は“16°”以上のドライバーまで視野に入れて、開発、テストを繰り返しているとウワサされています。
ではゴルファー皆さんは、“12°”や“14°”、“16°”と表示されたドライバーヘッドを使うことに対して、どう思うでしょうか? ドライバーのハイ・ロフト化は、時代の趨勢。しかし、販売に繋がらなければメーカーもこの路線を継続することはしないでしょう。ドライバーの未来は、ゴルファーの皆さんが決めるのです。
ゴルフギアライター 高梨 祥明(たかなし・よしあき)