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【田中秀道の目】ジャンボ“62”が強烈だった(2013年レビュー)

【田中秀道の目】ジャンボ“62”が強烈だった(2013年レビュー)

配信日時:2013年12月19日 18時44分

 これまで、松山選手のような体のサイズのスポーツ選手は、野球に流れてきたと思う。大きくて、筋肉も関節も柔らかい。欧米の選手とアジアの選手が違うのはまず骨格。松山選手は欧米選手並みの骨格を、うまく使いこなすことが出来ている。メンタル的にもいい意味の「天然くん」で、何かあっても「関係ねえよ」って流せるところがいい。来年はメジャーに勝って、もっとびっくりさせてくれるか。

 3つ目は、宮里優作の日本シリーズ優勝。選手も、ギャラリーも、テレビの視聴者も、みんな感動したのではないだろうか。もともと潜在能力は高いのに、パットがイップスになったり、苦しんでいたところを見てきた。

 勝てないつらさよりも、それ以前のつらさがあったと思う。私が米ツアーに行っていたころも、スポットで時々来たので、よく食事をした。私が故障などもあってここ何年かよくなかったが、常にリスペクトしてくれ、陰ながら応援していた。優作のようにドラマチックなことをつくるのは難しいが、来年のツアーでは1つでも多く、熱くなる、熱くさせるゲームを見せてほしい。

田中秀道
91年にプロ入り。95年フィリップモリス選手権でツアー初優勝。166センチ、68キロの小柄な体ながら、体をフルに使ったスイングで300ヤードを飛ばし人気を得た。2001年に米ツアー最終予選を突破して02年から5年間、米ツアーに挑戦した。04年BCオープン、05年クライスラー選手権で3位が最高。現在は日本ツアー復帰を目指す一方、テレビ解説なども行っている。

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