悩める遼、パット重症…打てども入らずブービーで予選落ち 2011年大会
久々の日本ツアーは石川にとっては自身の成長を計る絶好の機会となる。「日本ゴルフツアー選手権」は初出場の2008年から4度出場しているが60台を出したことは1度もなく、2011年大会では初日に“83”を叩くなどしてブービーで予選落ち。「いいコース」だが、石川にとっては“鬼門”とも言える苦手コースだ。
だからこそ挑戦する意味がある。米ツアーのシード獲得を目指して海外ツアーに積極的に参戦した2012年。そして、1月から厳しい米ツアーを戦い抜いてきたこの半年の経験を得た今、その苦手コースでどこまで出来るか。どんな結果が出ようとも、それは石川の中での自身の現在地を示す明確なものさしとなる。
現在、石川は来季シード権獲得の基準となるフェデックスカップポイントランキングで148位(6月9日現在)。シードを決めるには「ウィンダム選手権(8月15日開幕)」までに125位に入る必要があるだけに、ポイントを加算するチャンスを自ら減らしたことはリスクのある決断だったとも言える。
それでも、米ツアーでも戦えるという自信を確信に変えることが出来れば、この母国トーナメント参戦は大きな意味を持つものとなるはずだ。