千葉県にある平川CCを舞台に開催された、男子(JGTO)、女子(LPGA)、シニア(PGA)の対抗戦「日立3ツアーズ選手権」。ダブルス・オルタネート方式と、シングルスでの戦いを行いPGAツアーが19.5ポイントを獲得し、大会2度目の優勝を飾った。2位は18.5ポイントのJGTOチーム、昨年覇者のLPGAチームは16ポイントで3位に終わった。
前半終えて女子ツアーがリード!シニアが2位、男子が3位 3ツアーズ
勝負を決めたのは2人の役者だった。まずは、シングルス第5組で戦ったキャプテン尾崎直道が、最終18番でグリーン奥からロブショットを直接放り込み劇的なバーディを奪取。チームに大きな3ポイントをもたらし、PGAがリードを奪って見せる。そして、最後に魅せたのが最終組の中嶋常幸。18番のセカンドをグリーン右のバンカーに入れてピンチを迎えたが、グリーン右からのバンカーショットをここも直接放り込みチップインバーディ。PGAがド派手な2人連続チップインバーディで2度目の優勝を決めてみせた。
大会MVPに輝いた尾崎は「なにが起こるかわからないゴルフの素晴らしいプレーを見せることが出来た喜びでいっぱい」と笑顔でコメント。副キャプテンとしてチームをまとめた中嶋も「グリーンに上がるときにみんなのやさしいまなざしに力をもらった。あれはチームの力です」と歓喜の瞬間を振り返った。
劇的な幕切れで敗れたJGTOチームのキャプテン谷口徹は「まさかあんなことが起こるとは。72ホールで戦えば負けないけど、シニアのあきらめの悪さはすごい。まだまだ技術も上だなと思った」と脱帽した。