プロたちの感想はどうだったのだろう。
「本当にゴルフが好きな人が集まっているだけに、とても楽しかった。また出たいです」(浅地)、「女子の試合では考えられません。音楽は気分的に上がります。オンとオフの切り替え、集中力をつけるトレーニングにもなりました」(大城)、「世界大会にも出場しているジュニア選手と回ったのですが、いい刺激になりました」(堀)、「ジュニアに教えながらのラウンドでしたが、みんなでワイワイやりながらも、自分のプレーは真剣に。楽しかったです」(谷原)と、どの選手もプレーを楽しみ、この大会の意義に賛同していた。
ゴルフのイメージを変える新しい形のトーナメントであったが、「今回で終わりではありません」と主催者の久保はいう。そして来年は「7回の開催を目標とし、関東だけではなく全国で展開したい。たとえば九州では小田孔明が、中国地方では谷原秀人が実行委員長を務め、それぞれのプロデュースで大会の色をつけていきたいです」と続けた。
『コースの中にDJブースなんてなじみにくい』、『ドレスコードがないとは言語道断』と、これまでの既成概念から新しい試みを切り捨てることは簡単だ。しかし、この日参加していたプロもアマチュアも全員がゴルフを楽しんでいたし、ギャラリーを入れればゴルフになじみの薄い世代の興味を引くであろうことも想像できる。ツアーに出ているプロが自らのアイデアで発信するこの大会が、これからどんなふうに発展していくのか楽しみだ。