ワンオペとは、飲食店などを一人で回している状態のことで、「ワンオペレーション」の略称。2014年、牛丼大手チェーンのすき家が、人出が不足する深夜帯を従業員一人に任せていた過酷な労働環境がインターネット上で話題となり、一気に広まった言葉だが、派生する形で、仕事・育児・家事のすべてを母親（もしくは父親）一人で行う「ひとり育児」のことを、「ワンオペ育児」と呼ぶようになった。

パートナーの単身赴任や病気、またその他さまざまな状況により、一人で家庭を回さなければならない環境の方は増え続けており、大きな社会問題。だが、ツアーでの活躍を目指すプロゴルファーは、転戦して賞金を稼ぐことが仕事になるため、パトーナーにワンオペ育児を強いることもある。

一方で、ツアープロにとっては、「家にいて育児を助けること＝稼ぎがないこと」。今季悲願のツアー初優勝を達成したプロ11年目の小鯛竜也一家にとっては、一家の大黒柱が家を空けるほうが望んでいた状況だろう。

2007年10月にプロ転向し、レギュラーツアー初出場は2011年。2試合目の試合出場は、3年後の2014年だった。稼げないゴルファーだったが、4年前に妻・ゆいさんと結婚。子宝に恵まれたことで意識が変わった。

「毎日子供の顔を見て、何をやっているんだろう。やっぱり稼がないと」

子供の世話は助けることができるが、妻に家計を支えてもらっている。不甲斐ない自分に奮起すると、2014年から徐々にチャレンジツアーで結果を出せるようになり、2016年チャレンジツアー「Novil Cup」で優勝。この年にチャレンジツアー賞金ランク4位となり、レギュラーツアー出場への道を切り開くと、今年の『マイナビABCチャンピオンシップ』でレギュラーツアー初勝利。家族4人でカップを掲げて、喜びの表情を見せた。

この勝利で2年間のツアー出場権を確保。「（妻と2人の子供のために）家を建てたいなと思っていたのでその足しになれば」と話す苦労人は、家族を養うために、職場を守るために、家を空けて戦うことになる。

⇒「感謝の気持ちは言い表せない」苦労人・小鯛竜也が悲願のツアー初V

2017年　新語・流行語大賞ノミネート30語
1 アウフヘーベン（済）
2 インスタ映え（済）
3 うつヌケ
4 うんこ漢字ドリル（済）
5 炎上○○（済）
6 AIスピーカー（済）
7 9.98（10秒の壁）（済）
8 共謀罪
9 GINZA SIX
10 空前絶後の（済）
11 けものフレンズ（済）
12 35億
13 Jアラート（済）
14 人生100年時代
15 睡眠負荷
16 線状降水帯
17 忖度（そんたく）
18 ちーがーうーだーろー！
19 刀剣乱舞
20 働き方改革
21 ハンドスピナー（済）
22 ひふみん（済）
23 フェイクニュース
24 藤井フィーバー（済）
25 プレミアムフライデー
26 ポスト真実
27 魔の2回生
28 ○○ファースト
29 ユーチューバ−（済）
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