アウフヘーベンとは「（哲学用語）止揚（しよう）。揚棄（ようき）」。ドイツの哲学者・ヘーゲルの言葉で、小池百合子・東京都知事が「希望の党」結成において、頻繁に用いた言葉としてノミネート

　アウフヘーベンとは、「矛盾・対立する2つの概念を、その状態を保ちながら、より高い次元段階で統合、発展させることを指す、弁証法の哲学用語（ドイツ語）」という意味らしいが、小池氏が会見でたびたび用いたことで話題に。

　政治家として、2つの異なる意見が出たときに、両者の本質を融合しながら、発展的な1つの意見にまとめていく。政治家がいえば、もっともらしく聞こえるが、そんなものどこの業界でも溢れている。

　例えば、ゴルフ界でも…

「ドライバーで飛ぶボールが欲しい」（=ディスタンス系ボール）
「アプローチでしっかりスピンがかかるボールが欲しい」（＝スピン系ボール）

　異なる2つの意見があり、欲張りなゴルファーは2つを求める。そこで数年前から、ディスタンス系とスピン系のいいとこ獲りをした第3のボール「ウレタンディスタンス系」というカテゴリーが誕生している。

　最近はツアー現場でも、各選手が「アウフヘーベン」を行ない、その結果、増えてきているのが、クラブ契約フリー。現在、国内男子ツアー賞金王を争っている、池田勇太、宮里優作は、その実績からクラブ契約ができる立場であるが、あえてフリーを選択。国内女子ツアーでも成田美寿々を筆頭に実力者のなかでも徐々に増えつつある。つねに結果を追い求めるプロが心のなかでおこなう「アウフヘーベン」は……。

「ツアー転戦には、クラブサポートは不可欠。優先的にサポートしてもらえる契約はしておきたい」
「契約メーカー以外で話題のクラブがある。借りて打ってみたけど、あれを試合で使えれば…」

　その矛盾を解決するために、

「クラブ契約フリーの立場になって、さまざまなクラブを試し、各メーカーからサポートを受ける状態なら、つねにいいクラブをバッグに投入することができる」
　
　という考えに至っているのだろう。

1 アウフヘーベン（済）
2 インスタ映え（済）
3 うつヌケ
4 うんこ漢字ドリル（済）
5 炎上○○（済）
6 AIスピーカー
7 9.98（10秒の壁）
8 共謀罪
9 GINZA SIX
10 空前絶後の（済）
11 けものフレンズ
12 35億
13 Jアラート（済）
14 人生100年時代
15 睡眠負荷
16 線状降水帯
17 忖度（そんたく）
18 ちーがーうーだーろー！
19 刀剣乱舞
20 働き方改革
21 ハンドスピナー（済）
22 ひふみん（済）
23 フェイクニュース
24 藤井フィーバー（済）
25 プレミアムフライデー
26 ポスト真実
27 魔の2回生
28 ○○ファースト
29 ユーチューバ−（済）
30 ワンオペ育児