金谷拓実が松山英樹以来、日本勢でアジアアマを制す
この優勝により、金谷は2019年の「マスターズ」「全英オープン」そして「全英アマチュア」への出場権が付与される。
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名門・東北福祉大学進学で大きく羽ばたくか?
「2年前にローアマを獲得したときに比べて、体重は10キロ弱増えました。現在は67キロです。飛距離は20ヤード伸びたと思います」
と、線の細かった2015年当時に比べて明らかにガッチリとした体格に変化。プロの世界では目立った成績こそ残していないものの、このパワーアップが花開くのはこれからともいえるだろう。男子ゴルフ界に楽しみな選手が出てきた。
金谷拓実(かなや・たくみ)
1998年5月23日生まれ、身長172cm、体重67kg。O型。広島県出身。東北福祉大学2年。得意なクラブはパター。
記念大会の第100回日本アマで優勝し、一躍脚光を浴びる
ちょうど100回を数えた記念大会として、二つのコースを使用し、かつマッチプレー進出者を従来の32人から64人に増やしての6日間競技。まさに新しい試みで実施されたが、それにふさわしいチャンピオンが誕生した。当時、広島国際学院高校(広島県)2年だった金谷が、史上最年少の17歳51日で日本アマ王者に輝いたのだ。
「自宅から学校までバスで1時間半かかるんです。朝の練習が7時からだし、夕方の練習でも遅くなるので、母親が車で送迎してくれました」
と母親への感謝を口にした後、次のように続けた。
「中学生のころから毎日、パッティング練習をしていました。フェースの芯を中心に、左右2センチ幅につまようじを垂直にガムテープで張りつけるんです。芯を外せばつまようじにあたってわかるので」
270ヤードの飛距離、そして少しヒールを浮かせて打つパッティングスタイルで、並み居る強豪を抑えて100回大会の優勝者として名を残した。