ALBA Net  ゴルフ
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女子プロが立ち上げたプロジェクト『MAST GOLF』がスナッグゴルフの特別授業を実施!

取材・構成・文/山代厚男

配信日時:2022年12月28日 13時30分

「尊敬〜リスペクト〜」をテーマにスナッグゴルフの楽しさを子供達へ伝える!

 スポーツ文化と地域発展のために、女子プロゴルファーが中心になり発足したプロジェクト『MAST GOLF』(マストゴルフ)。M=まなぶ 、A=あそぶ、S=そだてる 、T=たのしむ、を理念にゴルフを通じ子供から大人まで、個々の成長に繋がるようなイベントの開催やSDGsへの取り組みななどを現在行っている。中心メンバーは、祖父江 歩、佐藤靖子、袋井理代、足立由美佳、佐藤千紘の5人だ。

 そんな『MAST GOLF』が、12月20日(火曜)に記念すべき第1回目となる小学生を対象にしたスナッグゴルフの特別授業を開催した。場所は佐藤靖子の地元、神奈川県相模原市にある相模原市立青和学園で、相模原市「さがそうみらいプロジェクト」 として小学校1年生〜4年生の授業の一環(学習トピック)で実施。
練習に真剣に取り組む子供の姿が印象的。プロの指導にも熱が入る

練習に真剣に取り組む子供の姿が印象的。プロの指導にも熱が入る

 今回は前述の5人に加え樋口恵美も参加し、総勢28名の子供達にスナッグゴルフの楽しさ、さらに「尊敬〜リスペクト〜」をテーマに、自分を大切にすること、そして人を思いやることの重要性などについて伝えた。
ミニゲームでは子供達のレベルも徐々に上達し、良いショットが見られた

ミニゲームでは子供達のレベルも徐々に上達し、良いショットが見られた

 当日は気持ちの良い冬晴れのなか、子供達がランチャー(ショット)やローラー(パッティング)の練習を実施。クラブの握り方や振り方などについてプロが丁寧に指導したこともあり、子供達の上達も早い。最初は空振りしていた子供も徐々にボールを上手く捉えられるようになり、後半のミニゲームでは、みんなの顔に笑顔が溢れた。
スナッグゴルフの後、プロ達は教室で子供達と給食を食べながらコミュニケーションを図った。写真は袋井と樋口

スナッグゴルフの後、プロ達は教室で子供達と給食を食べながらコミュニケーションを図った。写真は袋井と樋口

 プレー後は、子供達とプロが一緒に教室で給食を食べながら、スナッグゴルフを始め、様々な話題で親睦も深めた。マストゴルフの中心として活動している祖父江は「今後も地域に根ざした形で実績を作りながら日本全国、そして海外にもマストゴルフを広げていきたいです」と大きな夢を抱く。その第一歩を今5人のプロ達が踏み出した。

第1回大会を終えて…それぞれのマストゴルフへの想い!

グリップの握り方など、上達のコツをアドバイスする祖父江

グリップの握り方など、上達のコツをアドバイスする祖父江

○祖父江 歩
「今は子供達がゴルフに触れる機会が少ないので、学校の体育の授業にスナッグゴルフを取り入れてもらえればと考えています。マストゴルフのコンセプトは『みんなで学ぶ、育てる、楽しむ』なので、地域と一緒に子供達を育てながら、SDGsにも取り組んでいきたいですね。まずは、神奈川県からスタートして実績を作ってから、応援して頂ける企業さんなども募って、全国規模で活動していきたいと考えています。そして、将来的にはファースト・ティなどとも連携しながら、海外でもマストゴルフをコミュニティとして広めていくのが私の夢です」
スイングにおける体の使い方を指導する佐藤靖子

スイングにおける体の使い方を指導する佐藤靖子

○佐藤靖子
「子供の頃に経験したことは、大人になった時にも記憶に残ると思います。だからこそ、マストゴルフでは、子供達に楽しい想い出を作って欲しいという気持ちが一番強いですね。ゴルフはスポーツのなかでも始めるまでの敷居が高いと思うんです。今回は私の地元で第1回目を開催しましたが、スナッグゴルフなら遊び感覚で楽しくプレーできますので、多くの子供達に面白さを伝えていきたいですね。そして、地域に住んでいる方々と子供達がスナッグゴルフで一緒に楽しめる環境が生まれればと思います。スナッグゴルフを入り口に将来ゴルフ好きが増えて、親子3世代で楽しんでもらえたら、うれしいです」
ミニゲームで良いスコアであがった子供とハイタッチを交わす袋井

ミニゲームで良いスコアであがった子供とハイタッチを交わす袋井

○袋井理代
「今日のスナッグゴルフでは、子供達が寒いなか走りまわっていて、その姿を見て自分も元気をもらいました(笑)。みんな上達するのも早かったです。私は横浜の出身なのですが、まずは所縁のある地域からマストゴルフを始めて、徐々に同じ想いを持つ人達が集まり活動エリアが広がっていけばと思います。子供達にとって、将来ゴルフを始めるきっかけに繋がればうれしいですね」
ランチャー(ショット)の練習で、熱心に指導を行う足立

ランチャー(ショット)の練習で、熱心に指導を行う足立

○足立由美佳
「私は地元の京都で、毎月このような活動をしているのですが、小学校の授業で実施したのは初めてでした。最後のミニゲームでは、ラウンド回数が増える度に子供達が上達して凄くうれしかったです。ショットの力加減や振り幅を調整しながら、最終的には2打や3打でまとめる子もいましたから。私は、子供達には様々なスポーツに触れて欲しいと思っています。例えば、サッカーをしている子がゴルフをプレーする…。マストゴルフでは、ゴルフ以外のスポーツ、そして音楽などの文化的な交流も深めていければと思います」
佐藤千紘は、ミニゲームのなかでグリップなどの基本を指導

佐藤千紘は、ミニゲームのなかでグリップなどの基本を指導

○佐藤千紘
「スナッグゴルフは道具がカラフルなので、子供達に受け入れてもらいやすいと思います。例えば、今日は低学年を担当したのですが、教える時に指にシールを張り色で分かるようにしたことで、言葉ではなく目からの情報でみんな体を動かせていました。そんな直観的に楽しめる点もスナッグゴルフの魅力だと思います。私は4歳からゴルフを始めたのですが、当時はジュニアゴルファーの環境面は必ずしも良いとはいえませんでした。だからこそ、子供達にゴルフが身近なスポーツに感じられる活動をしていきたいと思います」
子供達の個性を生かしながら指導を行った樋口

子供達の個性を生かしながら指導を行った樋口

○樋口恵美
「私には小学生の子供がいて、以前スナッグゴルフを体験したことがあったので、みんなと一緒に楽しめました。最初に道具の持ち方などを教えましたが、逆手になる子供もいて…でも、感性ですから良い気がしました。子供達には伸び代があるので、型にはめるのではなく『楽しくプレーできるスタイル』が一番と感じたんです。私達は少しサポートするぐらいの方が個性が生きるような気がします。マストゴルフのように子供達が楽しめる機会が増えていくといいですね」

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