ふるさと納税がここまで注目される理由は、やはり寄付額に応じて届けられる返礼品の存在。よく話題になる返礼品はカニやブランド牛肉、高級フルーツなどだが、ゴルファーにとって気になる返礼品はコースのプレー券であり、クラブなどのギアだ。
「実は返礼品にギアやゴルフ場のプレー券などが用意されていることはまだ十分に知られていません。昨今、ゴルフ人気が高まっている中で、これからさらに人気を集めそうな返礼品といえます。さらにこのところ返礼品のトレンドがモノからコトへと広がりつつあります。たとえばゴルフ場のプレー券は、利用するときに、寄付先の自治体を訪ねることになります。そのことが地元への経済効果を促すことになったり、交流人口を増やすきっかけにもなったりするので、ゴルフ関連の返礼品に力を入れている自治体も増えているようです」
収める税金は変わらず、しかも返礼品まで届くなんて
12月はふるさと納税の寄付がもっとも多い時期
もうひとつ忘れてはいけないのが、スムーズに控除を受けるための仕組みである「ワンストップ特例制度」だ。ふるさと納税には確定申告の手続きが必要となる。もしアナタが会社員であれば、なかなか厄介な作業になるはずだ。ところが「ワンストップ特例制度」を利用すれば、確定申告なしで寄付ができ、そのまま居住地への住民税が控除されるという便利な制度。この制度を利用して今年寄付をする場合は、来年1月10日までに必要書類を自治体に郵送しなくてはならないので注意しよう。(ワンストップ特例制度はサラリーマンのように通常は確定申告が不要であることが条件で、高額な医療費控除や住宅ローン控除初年度分などを受け取る場合は確定申告が必要となる)
お気に入りの返礼品に出会うための近道がポータルサイト
「基本的に、どこのポータルサイトにも掲載されていない自治体、返礼品はないと思います。ただサイトによって、掲載されていない自治体や返礼品の違いはかなりあります。ですから寄付ができる自治体や返礼品の掲載量がポータルサイトの大きな違いとなります。ふるさとチョイスには最多の1,600を超える自治体の46万点以上の返礼品が掲載されています」
さらにこのところ、ふるさと納税の返礼品がポイント化されて、その地域の品に変えられるサービスも登場してきている。ふるさとチョイスでも「チョイスPay」というサービスを実施している。これは発行した自治体だけで使える電子決済サービス。スマホに専用アプリをダウンロードして会員登録。ふるさと納税をする自治体を決めて寄付をする。従来のようなゴルフ場のプレー券といった返礼品が届く代わりに、寄付と同時に、返礼品と同額のポイント(1ポイントが1円)がチャージされる仕組みだ。そして同じ自治体のチョイスPay加盟店でポイントを使い分けることができる。つまり返礼品のカスタマイズが可能というわけだ。寄付した自治体のチョイスPay加盟店であれば、ゴルフ場のプレーフイと名産品のおみやげ、名物の食事、日帰り入浴や宿泊などを組み合わせることができる。
「これからチョイスPayに対応する自治体、加盟店はどんどん増えていくはずですが、すでにアンテナが効くゴルファーの中には、チョイスPayを上手に利用している人もいるようです。泊りでゴルフ旅行などをする機会がある人などは、活用してみてはどうでしょう」と宗形さんは教えてくれた。
今回は地域を応援しながら返礼品をいただくこともできるふるさと納税の仕組みやトレンド、さらにこのタイミングがキモとなることを紹介してきた。次回は実際にゴルフライフを充実させてくれそうな返礼品についてお届けする。