都内から1時間で行ける“隠れた名コース”
ゴルフ場に詳しい人であれば、この地域がゴルファーにとって非常に魅力的な場所であることをお気づきなはずだ。近隣には、中山カントリークラブ、総武カントリークラブ 総武コース(PGM)、といった著名なコースが多数あり、この付近のコースで一度はプレーしてみたいと思った人も多いだろう。
船橋カントリークラブは、これらの2コースと比べると知名度こそやや劣るものの、コース自体には魅力が詰まった“隠れた名コース”といえる。その最たるものが敷地面積だ。
約99ヘクタール(東京ドーム約21.2個分)という18ホールのゴルフ場にしては十分過ぎるほど広大な土地を保有しているため、各ホールのレイアウトはかなり余裕が感じられる。全体的にフラットな地形なうえ、左右にOBはなく、多少ボールが曲がってもほとんど気にならないので、ティショットを豪快に打てるのが魅力だ。
18ホールで計7,007ヤード(チャンピオン・ティー)と距離は十分。A/Bの2グリーン仕様だが、距離的にほとんど差がないので、メイン/サブと分けているのではなく、どちらも戦略性に富んだレイアウトに仕上げている。加えて、ゆるやかなアンジュレーションを設けているほか、攻めどころの要所要所にバンカーや大木が待ち構えているホールもあって、ショットメイクはやはり慎重にならざるを得ない。
このような素晴らしいコースだけに、ラウンドを満喫するのであれば、悪い印象はどこにも見当たらない。ただ、あえて欠点を挙げるとすれば、クラブハウスの老朽化だろう。これは理事会でもたびたび議題に上がっているようだが、現時点では建て替えするに至っていない。昭和37年に開業し、まもなく開場60周年を迎える長い歴史がある反面、形あるものはいずれ朽ち果てていく。いずれにしても、クラブハウスを今後どのように保全していくのかが焦点になりそうだ。
現在、正会員は1,224名、平日会員は627名在籍(クラブHPより)しているが、この数字を見る限りでは、18ホールのコースにしては割と余裕がある。また、インターネットによる予約は平日の限られた曜日のみということもあって、予約に関するメンバーの特権はかなり生かせそうだ。
現在、会員権相場は30〜60万円(正会員)、書換料132万円(税込)、入会預託金100万円(2021年9月現在)なので、合わせても300万円以下で手に入る。近隣の著名コースは500万円近いところもあるので、少しでも予算を抑えたい人は要注目のコースだろう。
都心からのアクセスの良さ、長い歴史と戦略性の高いコースという魅力が詰まった船橋カントリークラブ。純粋にプレーを楽しみたい、ゴルフ好きな仲間とクラブライフを満喫したいという人には、まさにぴったりなコースといえるだろう。
基本情報
〒270−1415
千葉県白井市清戸703
TEL:047-497-0236
FAX:047-497-0245
開場日:昭和37年4月20日
アクセス
東関東自動車道 千葉北I.C.で下りて約19キロ(Googleマップによる算出)
・電車利用の場合
北総線・千葉ニュータウン中央駅下車 クラブバスで約5分